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懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

岡山の民家 斜面に建つ

2016年03月07日 | 昭和の遺物たち写真展

撮影場所 岡山県旧建部町

岡山県の中山間地域は棚田地帯、山の浸食で削り取られた斜面に石垣を積み平地を確保して棚田にしている。棚田は人類1が生き家族を養うための庶民の遺跡である。
広い豊かな土地は荘園や豪族に支配され土地を持たない庶民はこんな厳しい場所に棚田を作った。こんな山の斜面しか田にする土地しか残っていなかったのだ。
石垣を積み土地に山から土を運びどれほどの時間を掛けたのであろうか、一生で一枚
二枚の田を広げていったのであろう。

新潟県は雪国でも棚田が残っているが東北は土地が広いのでこんな劣悪な土地は利用さえしていない。
雪が多いと除雪がされず孤立するため山奥には人はすんでいない。

棚田地域は家が建っているところも厳しい。西日本の山岳地には斜面に家々が並ぶ集落が残っている。茅葺民家が残る時に撮っておいてよかったと思う。