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懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 島根県宍道町の民家

2015年08月18日 | 茅葺き民家
この民家は安来と出雲を結ぶ農免道脇にあった。
素朴な暮らしのである、
昔ながらの生活の民家に出合うと嬉しくなる。
住まれている人は撮ってもらいたくない住居かもしれない。
石の階段は来待石を使っていた。
来待石の産地はすぐ近くにある。
来待石は凝灰質砂岩と言われ灯篭や建築材につかわれている。
山陰や中国地方西部で見られる石州川の釉薬に石を粉にして使っている。
砂岩を産するところはあるが火山灰と砂が結合した岩は加工もしやすいし耐久性もある。

古代には石棺にも使われた。この近辺で銅鐸や銅剣が大量に発見されたが鋳型に来待石が作られた。加茂岩倉遺跡で大量の銅鐸が発見された。
国宝に指定された銅鐸が一般公開された。現在の技術で来待石鋳型を使い復元品も公開された。
厚ささ3ミリで加工された銅鐸と文様は現在の技術と遜色ない素晴らしいものだ。
鋳造技術は古代に高いレベルであったのがうかがえる。これも来待石が存在していたので発達した技術でもある。
石は産地の名前をつける。大理石の中国大理や御影石の神戸の御影、大谷石の宇都宮大谷など