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懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしい物 漁港風景

2014年11月23日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県倉敷市下津井

昭和40年代の漁港の風景
夜に釣りに出るので昼間にはえ縄の準備をしている。
この頃、糸には天然繊維を使う人が多かった。
天然繊維のため強くするために柿渋で煮詰める釜があった。
化学繊維もあったのに天然繊維を使ったのであろうか
からみにくく扱いやすかったのであろうか

はえ縄のエサはイカナゴを付けていた。イカナゴは多くの魚に食われる食物連鎖の魚の下位にいた。
夏場は岩陰に隠れ夏眠をする。夜暗くなると出てきて栄養補給はするのであろう。
ナマコなども夏眠する生き物である。
ナマコもイカナゴも夏場は漁獲できず冬の食べ物だ。

昭和の風景は懐かしさを覚える。それも人が入る事により時代の服装や生活レベルもわかり時代の流れをみるためには欠かせない。
今思えばタダ単純に目の前の風景を撮っただけだなあと思う。時代を記録するためにはどんな風景や光景を撮るべきだったか反省させられる。

このあと水島コンビナートで石油のタンク流出の大事故があり瀬戸内海は死の海となる。
漁の出来ない年が何年か続いた。それでも自然の浄化力は凄いものだ。10年で元通りに復元した。