懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 その78 京都市左京区花背

2013年09月11日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 京都市左京区花背

左京区も花背までくると随分山中である。
京都北側の山はどこから入るにしても曲がりくねった峠道である。それもかなり険しい。
京都の北側は要塞である。大勢の兵で都を攻めるのは難しかった。前には桂川が流れ平野が広がっている。長い間、都が置かれた好都合の場所だった。

秋になって京都の街に入るのは大渋滞で時間ばかり掛かる。
私は日吉町から花背に入る。
花背や広河原、久多には茅葺き民家も残り懐かしい日本の農村風景だった。
初めて行った時の感動が今も忘れられない。
端正な茅葺き民家である。立ち並んだ杉林
昔から維持されてきた風景だったのだろう。
しかし、花背も過疎化で茅葺き民家に住む人も少なくなった。
土日だけ京都の市街地から帰って家や田畑の手入れをしている人も少なくない。
これから民家も取り壊されそうな気がする。
私はフィルムカメラの時に行ったままでデジカメになり訪れた事がない。
死ぬまでにもう一度行ってみたいものだ。