懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 その52 糸魚川の茅葺民家

2013年05月12日 | 日本茅葺紀行
ウド(左端)とミョウガ


撮影場所 新潟県糸魚川市

糸魚川周辺は平野は少ない。ヒスイの出る姫川の河口や川沿いに平野が残る。
少し山に入れば険しい山である。
学校で習ったフォッサマグナ(地溝帯)が静岡県富士川に向かって通っている。
地溝帯は北米プレートとユーラシアプレートの間に割って入ってフィリピンプレート
その境界が地溝帯といわれている。日本の3000メートルクラスの山が集中するこの一帯は大きな力が加わり山が成長している。日本で一番地殻変動の大きい場所でもある。
大きな山が出来るのは大きな力が加わり地殻変動が起きている場所ともいえる。
火山活動や繰り返し地震も発生する。ポーランドは国の90パーセントが平地のため地震の発生はまったくないという。

糸魚川に小さな川がありその谷筋に小さな集落がある。その谷筋を一つ一つ訪ねた。
富山県県境から上越市まではこんな厳しい地形に人々は暮らす。

新潟県の特有の民家にも出会う。
壁は土壁では雪に濡れ落ちるので板張りである。
玄関は中門造りである。煙抜きは蛸の口のように突出している。
民家の脇の畑にはミョウガとウドを植えてある。
山間部にはウドを自家用に植えている家が多い、周囲を40センチほど木の枠にもみ殻を入れ白いウドを作っている。