WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『対岸の彼女』(著者:角田 光代)

2011-05-28 19:34:02 | 本と雑誌
対岸の彼女 (文春文庫) 対岸の彼女 (文春文庫)
価格:¥ 570(税込)
発売日:2007-10

ここ3週間ほど、珍しく本を読む気がしなかった。仕事でパソコンと携帯を酷使しているので、画面を見すぎて目が疲れてというのがひとつ。おもな読書時間の行き帰りの電車中では物おもいに耽ってというのがふたつ。


この本はハワイに行く途中で買って、帰りの成田からのNEXで読み終わった。人はなぜ歳を重ねていくんだろう、なぜささいな理由であっという間になじんだ世界が崩れてしまうんだろうというテーマ。小・中学校時代の、女の子同士のちょっと独特なクローズドな関係を思い出した。あったあった、こういうこと。まだ痛みを想像できない年齢だから、どこまでも抑制がきかないのだ。


ところで私は週末に雨がふるのも好き。空がやわらかく曇り、街路樹は物憂げに濡れて、大好きなヴェルレーヌの<Clair de lune>を思い出す。ドビュッシーが曲にしたとても美しい詩。

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