WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『武蔵野夫人』(著者:大岡 昇平)

2013-06-16 17:24:10 | 本と雑誌
武蔵野夫人 (新潮文庫)武蔵野夫人 (新潮文庫)
価格:¥ 420(税込)
発売日:1953-06-09


ラディゲ「ドルジェル伯爵の舞踏会」から引いた言葉が冠された大岡昇平氏の傑作のひとつ。感情のもつれからみあった人物の心理も、美しく枯れた武蔵野の風景描写も、ひとしく透徹したまなざしで言葉が掴まれ、一つずつ直截に並行に置かれる。時にはっとするほど大胆なものがたりの飛躍と、思わず笑ってしまう渋いユーモアの着地。いいなぁ。



今週もとにかく忙しく、日々遅くに帰宅して、神経をほぐすためにお酒を飲みながら少しずつ読んだ。金曜など会社を出たのが1時近く。12時間以上なにも食べていない空っぽのおなかと、酷使しすぎてキリキリ痛む肩をかかえ、深夜のコンビニでサンドイッチとスープを買ってとぼとぼ家に帰った。こうして書くと我ながらかわいそうだ(笑)



そうして疲れているわりには、休日になると体調を崩すということもなく、今朝は早起きして夏の定番、Wham!のCDをかけながら掃除と洗濯。クロゼットの中を整理して夏服に入れ替え、買い出しに出かけて冷蔵庫の中身を補充する。昨晩はワインとハイボールを自分の適量以上に飲んだのに、なぜか体がすっきりして、幸せな休日気分。暮れなずむ空に、気づいたらもう夏がきている。