週末は福島市と郡山市の避難所に行ってきました。形だけの訪問にしたくなかったので、二つの避難所でそれぞれ一時間過ごしてきました。佐藤知事との約束は、何としても守らねばなりません。
被災者の皆さんの本音を聞くために、また、プライバシーに配慮をして、取材は遠慮してもらいました。
こちらから、「ご迷惑をおかけしています」と声をかけると、「早く帰りたいんですが、いつ、戻れますかね?」福島には、我慢強く、温厚な人が多いです。「避難所暮らしは仕方がない。大臣こそ、体には気をつけて」との言葉には、恐縮してしまいました。
一方で、厳しい言葉も、たくさんいただきました。「子供の将来をどうしてくれるのか!」若いお母さんの悲痛な叫び。「早く、我々の土地を買ってくれ。再スタートが切りたい」働き盛りの世代の我慢は限界に来ています。
厳しい言葉の中から、被災者の皆さんの本音が見えてきます。やはり、行って良かった。
今回、お会いしたのは主に富岡町と川内村の皆さん。両町村ともに原発事故の被害は甚大なのですが、救いは立派な町長さん、村長さんがおられることです。
間もなく、第一ステップが終了します。放射線モニタリング、除染、ガレキ処理、そして区域の変更など。市町村の協力なくして、何一つ実行できません。まだまだ、復興への道のりは長く厳しいですが、今回の視察で、ヒントのようなものをつかんだような気がしています。