細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

議員活動の自由

2009-06-18 23:23:14 | 国会活動
臓器移植法案は、A案が圧倒的な多数で可決されました。自民党の中山太郎議員、河野洋平議長などの存在が大きかったのでしょうか、自民党で白票(賛成票)が続いたのは、意外でした。青票(反対票)を投じた私としては、本当にそれで良いのかという疑念の思いと、結論が出てホッとした思いが交錯しました。


私は、悩んだ末に、臓器提供を12歳まで引き下げるB案に賛成することを決めていました。小学校4年生の娘の考え方を訪ねたところ、彼女なりの意見を聞かせてくれました。臓器提供の同意は、あくまで本人の意思が尊重されるべきです。

D案まで採決がもつれた時、賛成することも決めていました。親に判断を任せることに納得しているわけではありません。それでも、ここで結論を先延ばしすることは許されないと考えました。

子供の命を助けたいという親の気持ちは、無限大です。仮に、国内で子供の臓器移植が禁止されても、何らかの方法で海外流出が続くでしょう。その時、起こるであろう国際的・人道的非難。そして、起こるかもしれない臓器売買の危険性。我々は、これ以上、結論を先延ばしすることは許されません。


今回、考えたことがもう一つ。エレベーターの中で、会議の合間に。この一月ほどの間、与野党を超えて多くの議員と臓器移植について話をしました。それぞれが、苦しみながらの決断を迫られました。

議員になって9年間で、党議拘束が外されたのは今回が初めてです。もっと、それぞれの議員の自由な活動が認められるべきです。党議拘束を外して、それぞれが賛否を考えるのは、議員にとって大変な負担です。しかし、我々にはそれだけの責任が課せられているはずです。

川勝平太さんが言うとおり、「一に勉強、二に勉強、三に勉強」です。