細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

臓器移植法案の重み

2009-06-17 12:39:01 | 国会活動
昨日、川勝平太氏の民主党推薦が決まりました。いよいよ、明日から県知事選挙が始まります。

知事選挙の第一の目的は、静岡県を良くすること。第二に、総選挙の前哨戦としての位置づけです。名古屋、さいたま、千葉とわたってきたバトンを都議選にしっかりつながなければなりません。


明日の告示日に、臓器移植法改正案の採決が重なりました。静岡県にとって大切な日ですが、現職として採決に欠席することは出来ません。

これまで、双方の意見をお持ちの方から話を聞き、夜な夜な臓器移植を扱った書籍を通読し、各意見書に目を通すなどしてきました。4つの法案を散々吟味しましたが、採決には、いまだに迷いが残っています。

すでに結論が出ているのは、脳死を人の死とすることには、賛成できないということです。日本人の死生観とも、私のそれとも合致しません。

人間には様々な可能性があります。植物状態にあったり、重度の障害を持ちながら頑張っておられる方々にもつながりかねないという点で、我々は「滑りやすい坂道」に差し掛かっていると思います。

脳死が人の死でないとすると、臓器移植は、患者の自己決定に委ねるしかありません。迷っているのは、子供の臓器移植の判断を親に委ねることの是非です。当たり前のことですが、子供は一つの人格であり、親の所有物ではありません。家族のかたちは様々であり、価値観が同じであるとは限りません。提供する側に立つと、安易な条件緩和には、大いなる躊躇を感じます。

臓器移植を待つ人たち、特に未来のある子供たちのことを考えたとき、出すべき結論は何か、あと一晩、しっかり考えたいと思います。