細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

与党はどっちだ?

2007-07-04 11:16:51 | 国会活動
国会は、開店休業状態が続いています。そんな中、わが党の仙谷議員が委員長をつとめる決算行政委員会では、今日の午後、委員会が設定されています。決算行政委員会の締めくくり総括質疑には、総理出席が慣例となってきたのですが、安倍総理は出てこないようです。

国会は、総理の意向で強引に延長されました。総理はテレビ出演については、積極的に応じる構えです。それでいて、委員会には出席を拒否するというのですから、国会を馬鹿にしているとしか思えません。この辺は、与党の皆さんも国会議員として怒るべきでしょう。


話は飛びますが、先日の党首討論。印象的だったのは、安倍総理が数字をあげて民主党を激しく攻撃したことです。与党が野党の政策を激しく攻撃するという姿は、危機感の現れなのでしょうが、安倍政権の「実績を訴える」と言っている割には、何だかなという印象を受けました。

もちろん、我々はマニフェストで財源を示します。不可思議なのは、政府から全面的にデータの提供を受けることの出来る自民党が、自らのマニフェストの中で財源を提示する様子がないことです。

もう一つ、理解に苦しむのは、安倍総理が上げた数字の根拠です。一例を挙げると、高校無償化に9兆円かかるとの指摘。夜中のNHKの録画放送を聞いていて、自分の耳を疑いました。

日本の人口は1億人強。年齢階層で平均化し、少子化していることを考えると一学年ざっと100万人。高校生は3学年で、大よそ300万人。私立を無償化することは出来ませんので、無償化対象は更に限定されます。9兆円を300万人で割ると、一人当たり300万円かかる計算です。私立の理科系の大学でもこんなには学費はかかりません。

そもそも、すでに、高校教員の給与はもちろん、運営費に相当の税金がつぎ込まれていますので、9兆円などという金額は、荒唐無稽そのものです。実際には、入学金、授業料などを合計しても、せいぜい数千億円(それも下の方)の追加投入で実現可能です。

安倍総理は、数字に極端に弱いか、全くデマ情報を誰かから吹き込まれたのか、どちらかでしょう。選挙戦が近づくと、お互いに攻撃が激しくなるのは仕方がないとしても、一国の総理がデマを流布することはやめていただきたいと思います。