8月末に『速水堅曹資料集』と『生糸改良にかけた生涯』の本が出来た報告で、
ブログもストップしてしまいました。
近況報告いたします。
本が自宅に届いてからすぐに堅曹さんのお墓に行って、
2冊供えて報告しました。
ついにこの日がきたんだ、と万感胸に迫るものがありました。
翌日は「日本製糸業の先覚 速水堅曹を語る」の講演会でした。
本ができ、速水堅曹の講演会が行われるとは、
ほんとうにこれまで12年間やってきたことの集大成となります。
いろんな方のお力添えがあって、この日を迎えることができた、と
喜びと緊張と、ごちゃ混ぜの気持ちでした。
講演会当日の早朝、一本の電話で起こされました。
長男から、子供がもうじき産まれそうだ、という朗報!
はじめての子供で、予定日はまだ10日も先のはず。
急な知らせで、聞いた私は驚くばかり。
どうしよう、講演がおわったら駆け付けるか、どうするか。
頭の中はグルグル、あちこち電話して、
「MAXで落ちつかない!!」と友人にメール。
とにかくいろんな支度をして、前橋の講演会場へ向かう。
1時間もしないうちに、「生まれた!男の子だった!」の電話がはいる。
速水家の跡取り誕生である。
こんな日に生まれてくるなんて、なんというタイミングなんだろう。
人智の及ばない、大きな力を感じないではいられない。
高速道路を運転しながら受けた感激の一報は、一生忘れない。
さて、「速水堅曹を語る」講演会はおおぜいの人がいらしてくださった。
定員200名のところに300名以上の来場者でした。
石井寛治名誉教授の講演は素晴らしかったです。
堅曹の功績をきっちりと語ってくださった。
内海孝名誉教授のシンポジウムでの発言はとても興味深いものでした。
お二人と並んでのシンポジウムでは、たいへん緊張しましたが、
とにかく私に話せることを、とおもい、一生懸命伝えたいことを話しました。
会場で販売させていただいた新刊本2冊も、たくさんの人が購入してくださいました。
ほんとうにありがとうございます。
生涯忘れることのできない、素晴らしい日となりました。