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ヴィム・ヴェンダース監督『世界の果ての鼓動』

2021-04-19 01:55:00 | ノンジャンル
 ヴィム・ヴェンダース監督の2017年作品『世界の果ての鼓動』をWOWOWシネマで観ました。

 サイト「映画ウォッチ」からあらすじを引用・一部改訂させていただくと、

「フランスはノルマンディー地方にあるホテルで、海洋学者のダニー・フリンダーズと、ジェームズ・モアは出会う。言葉を交わし、色々な話をした二人は情熱的に恋に落ちていく。
 ダニーは若くして将来を期待されている海洋学者、地球の生命の起源を明らかにする研究を行っていた。間もなくグリーンランドの深海の海底を調査する仕事が控えていて、それは、もし海底で何かあれば救出される可能性の低い非常に危険なものだった。
 自らのことを隠さず話したダニーとは対称的に、MI6の諜報員であるジェームズは身分を偽らざるを得ず、ダニーにはアフリカにおける水道事業をしていると話す。
 ジェームズも、南ソマリアに潜入して爆弾テロを阻止するという危険な任務があった。ダニーとジェームズは出会って5日間で恋に落ち、激しく愛し合うが、互いに受け持った任務の重要さを知っていたため、二人は一旦離れる事を決意する。
 しかし、別れの時が近づくにつれて感じる、引き裂かれるような胸の痛みが、お互いを生涯の相手なんだと気づかせる。
 ソマリアに潜入したジェームズはすぐに過激派ジハードの戦士に捕らえられてしまい、光のない地下に閉じ込められてしまう。拷問を受け、処刑されそうになり、ジハードの戦士が行う残酷な所業を目の当たりにしてきたジェームズ。もちろん外部に連絡をとることも許されず、ただ絶望だけが沸き上がってくる。
 一方、健気にジェームズからの連絡を待っていたダニーだったが、連絡が一向に来ないために落ち込んでしまい、仕事にも身が入らない。それでもダニーが深海に向かう日は近づいてきた。
 やがて、調査のために海底に向かったダニー。目的である生物の採取には成功するが、海底で潜水艦が動かなくなるトラブルに見舞われ、二度と海上には戻れない可能性もでてくる。
 いよいよ自らの命の危機を感じたジェームズとダニー。その時、真っ先に思い浮かぶのはお互いの存在だった。しかし今は一緒にいないが、世界の涯てにお互いの鼓動を確かに感じた。
 『生きてまた会いたい』その思いが二人の中を巡る。
 生命の危機に瀕した二人に、一筋の光が差す。ダニーの乗っていた潜水艦の予備電力が作動し、操縦可能になったのだ。無事に海上に帰れる希望が湧いてきた。
 対するジェームズは処刑寸前。ジェームズが死を覚悟した所でアメリカ軍のテロ組織への攻撃があり、九死に一生を得ることができた。ジェームズとダニーの二人とも元の世界に帰れた所で、物語の幕は閉じられる。

 海洋調査船の名前がアタラント号であることに驚き(これは当然ジャン・ヴィゴへのオマージュでしょう)、映画の後半はダニーとジェームズのシーンのカットバックで成り立っていました。