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イリヤ・フルジャノフスキー&エカテリーナ・エルテリ監督『DAU.ナターシャ』

2021-04-06 00:12:00 | ノンジャンル
 イリヤ・フルジャノフスキー&エカテリーナ・エルテリ監督の2020年作品『DAU.ナターシャ』を厚木の映画館「kiki」で観ました。
 以下、サイト「映画ウォッチ」からあらすじを転載し、一部改訂させていただくと、
「1952年、ソヴィエト連邦秘密研究所。ここに併設されている食堂は、秘密実験にかかわる研究者や科学者が多く利用し、いつもにぎわっていた。その食堂でウェイトレスとして働く40代のナターシャ(ナターリヤ・ベレジナヤ)と20代の同僚オーリャ(オリガ・シカバルニャ)は、閉店作業をしながら、客が残したシャンパンを飲み、おしゃべりをすることが日課となっていた。
 ナターシャは以前付き合っていた既婚男性ブリノフ教授(アレクセイ・ブリノフ)を忘れることができない。
 一方、医者の娘であるオーリャは本当の恋愛を経験したことがない。ナターシャはそんなオーリャを妬ましく思い、食堂でこき使うことで憂さ晴らしをしていた。
 言い合いや取っ組み合いも頻繁にやり合うが、2人には不思議な絆があった。
そんなある日、店を頻繁に利用する科学者たちが人体を使って行なっていた重大な研究が苦労の末、成功する。オーリャは科学者たちのために自宅でパーティを開いて盛大に祝うことにした。ナターシャが遅れて到着した頃には皆浴びるように酒を飲んでいた。
 心地よく上機嫌な雰囲気の中で、ナターシャとフランス人科学者リュック(リュック・ビジェ)はいいムードになっている。自国の言葉しか話すことができないナターシャは、片言の英語が分かるオーリャを通訳に、甘い言葉をリュックへ向け、リュックもまたナターシャに魅了されていった。
 そしてその夜、ナターシャとリュックは熱い一夜を共にした。
 この後、ナターシャは孤独感を埋めるようにオーリャにウォッカを飲ませ続けた。吐いても吐いても次々に注がれていくウォッカに、まともに歩けなくなったオーリャは、またいつものごとくナターシャに突っかかり、口論になる。怒ったオーリャが出て行ってしまったあとは、さらに寂しさを募らせ、ナターシャはひとり暴れまくる。
 この騒ぎはやがてソヴィエト国家保安委員会へ知られることとなり、ナターシャは連行されてしまった。
 取り調べ室に犯罪捜査の上級役員ウラジーミル・アジッポが現れ、リュックとの肉体関係を問われる。最初は優しい口調だったアジッポだったが、ナターシャを隣の部屋へ連れていくと豹変、リュックと寝たことを責め立てたり、「店の売上金を盗んでいるのを知っている」と濡れ衣まで着される始末。
 拷問用の部屋を出ると、今度は優しくコニャックを勧めるアジッポ。
 この薄気味悪い緩急をつけた尋問がナターシャを追い詰めていく。
 再び拷問部屋に連れていかれたナターシャは、さらなる恥辱を受ける。全裸にさせられたあとに、コニャックの瓶を膣に挿入するよう命令するアジッポ。ナターシャは心理的にも肉体的にも激しい尋問を受けて、打ちのめされてしまう。
 つぎにアジッポが命じたのは、ナターシャにリュックをスパイとして告発することだった。すでに抵抗する気力のないナターシャはこれを受け入れ、書類に嘘の供述を書く。
 今後、科学者たちについても逐一密告することを約束させられて尋問は終わった。
 帰路についたナターシャの表情には、強い覚悟が現れていた。」

 2時間19分におよぶ映画でしたが、あっという間に見終わってしまいました。現在全国の中小映画館で上映中の映画です。まだ観ていない方は映画館へゴー!!