神奈川の伊勢原市長選、革新派が現職に負けてしまいました。残念の一言です！
さて、プルーレイで、神代辰巳監督・脚本の1974年作品『赤線玉の井 ぬけられます』を観ました。
男「立たせてくれ」女「正月は普段の倍以上の客がある」「さわらせろ。帰ろうと思ってた。いま何時だ」「９時。またね」。
“これは赤線が廃止される前、昭和30年頃の物語りである”の字幕。
「母さん、とうとう来ちゃった」「幸せにおなりよ。２年も働いてきたんだから。これ、少ないけれど餞別ね」「戻ってくる予感がする」。
「結婚するのかね」「さあ、どうなのかしら」「おーい、こっちだ。まっすぐだ」。「金襴緞子の帯締めながら♪」。自転車に二人乗りする男女。「せめて結婚写真だけは撮ろう」「餞別を２万円もらったから新婚旅行しよう」。
シマ子（宮下順子）「お店でやれば正味180円で済む」。足で下着を脱がせる志波（蟹江敬三）。「仕事のことは言うな。あんなところで働かせて済まないと思ってる」「今夜は？」「これ（つぼ振りのマネ）がある」「これが２週間分よ」。志波が服を脱ぐと、見事な刺青が姿を現わす。「今日、浅草に行かない？」「これから岡本の兄貴のところへ行かなきゃ」。
“タマエはいつからか玉の井の住人であった”の字幕。
客「ここは客を送りもしないで、どうなってるんだ」女将「どうもすみません。アイちゃん。客と一緒に降りてこないと、心配するでしょ？ 客は犯罪者や精神異常者がいるかもしれないんだから、客が帰るときは床に額をつけて、これからは必ず挨拶しなさい」「わかりました」。
昼から父が酒を飲む漫画。
目覚まし時計。女将「ナオちゃん、お客様よ」「あら、山ちゃん」「今日の口開けよ。お茶を入れるわ」「５枚でいいだろ」「口開け代にもう１枚」「ちょっと触らせろ」。ナオ、１階に降りて、女将に「きのう何人だった？」「遊びが19、時間が３つに泊まりが１つ」「じゃあ23人ね」「おととしの正月はシゲちゃんが26人だったわ」。トイレに野球拳の歌を歌いながら行くナオ。２階に戻り、「じゃあ、カーディガンぐらいは脱ぐわ」。
雪原を進む汽車。「金襴緞子の帯締めながら♪」。
女「やさしく。そうっと」「へたなんだ」「そうね」「さわってもいいか？」「乱暴にしないでね。そこは違う。ここよ。ちゃんとして。もういい。私がやってあげる」「俺たち結婚しだんだよな」。早漏の男。女「何も用意してなかった」「好きかい？ 僕のこと」「東京に帰ってもうまくいくかしら」。
“公子にとって小福屋の二年は決して短い月日ではなかった”の字幕。
女のあえぎ声がいくつも聞こえる。男（江角英明）「本当に初めてか？」。うなずく娘。「じゃあ、おじさんの言う通りにするんだぞ。そして本当に初めてと分かったら、後でこれをあげる」と紙幣を見せる。「こっちにおいで。怖がらなくていい。ダメだ。隣の部屋でも向かいの部屋でも同じことをしてる。お前だけが怖がるなんておかしい」。キスを強引にする男。「どうだ？ 何もなかったろ？ さあ、今のがキスだ。怖くも痛くもない。しかし今度は自分一人でしなくてはいけない。おじさんは手伝ってあげないよ。スカートとブラウスを脱いで、布団に入りな。どうした？ よーし、じゃあおじさんはちょっと手洗いに行ってくる。その間に脱ぐんだぞ」。
“公子にとって小福屋の二年は長かった”の字幕。
背後から胸を触られる公子。「力を抜いて楽に楽にしなさい。ほら！ おじさんの首に抱きつきな。もっと強く抱いて！ 何でもない」「いやー、いやー」「おじさんに強く抱きつきな。動いたら、すぐ何でもなくなるから」。泣く公子。
“それからの二年間だった”の字幕。
女将、鈴を鳴らし「客の鈴鳴り、客の鈴鳴り」。
「リンゴの花が咲いている♪」漫画。
巨大な男根の像をなでて女将「客の鈴鳴り、客の鈴鳴り」。
「あっ、お兄さん、寄ってらして。彼氏、また博打なんでしょう？ こんばんは。ちょっと寄ってらして。シマちゃんて甘いね」「どうして？」「だって刺青の入ってる人見るとすぐに夢中になっちゃうんだから」「ねえ、あんた、こないだ私のブローチほしいって言ってたでしょ？ あれ５千円で買ってくんない？」「あれ、彼氏に買ってもらったものでしょ？」「だからさ、来月５千５百円で買い戻すからさ」「もし私が５千５百円で売らないって言ったら？」「その時はブローチはあんたのもの」「そう、じゃあいいわよ」「どうしても１万円ほしいの」。
（明日へ続きます……）
→「Nature Life」（http://www.ceres.dti.ne.jp/~moto）
→FACEBOOK（https://www.facebook.com/profile.php?id=100005952271135）
さて、プルーレイで、神代辰巳監督・脚本の1974年作品『赤線玉の井 ぬけられます』を観ました。
男「立たせてくれ」女「正月は普段の倍以上の客がある」「さわらせろ。帰ろうと思ってた。いま何時だ」「９時。またね」。
“これは赤線が廃止される前、昭和30年頃の物語りである”の字幕。
「母さん、とうとう来ちゃった」「幸せにおなりよ。２年も働いてきたんだから。これ、少ないけれど餞別ね」「戻ってくる予感がする」。
「結婚するのかね」「さあ、どうなのかしら」「おーい、こっちだ。まっすぐだ」。「金襴緞子の帯締めながら♪」。自転車に二人乗りする男女。「せめて結婚写真だけは撮ろう」「餞別を２万円もらったから新婚旅行しよう」。
シマ子（宮下順子）「お店でやれば正味180円で済む」。足で下着を脱がせる志波（蟹江敬三）。「仕事のことは言うな。あんなところで働かせて済まないと思ってる」「今夜は？」「これ（つぼ振りのマネ）がある」「これが２週間分よ」。志波が服を脱ぐと、見事な刺青が姿を現わす。「今日、浅草に行かない？」「これから岡本の兄貴のところへ行かなきゃ」。
“タマエはいつからか玉の井の住人であった”の字幕。
客「ここは客を送りもしないで、どうなってるんだ」女将「どうもすみません。アイちゃん。客と一緒に降りてこないと、心配するでしょ？ 客は犯罪者や精神異常者がいるかもしれないんだから、客が帰るときは床に額をつけて、これからは必ず挨拶しなさい」「わかりました」。
昼から父が酒を飲む漫画。
目覚まし時計。女将「ナオちゃん、お客様よ」「あら、山ちゃん」「今日の口開けよ。お茶を入れるわ」「５枚でいいだろ」「口開け代にもう１枚」「ちょっと触らせろ」。ナオ、１階に降りて、女将に「きのう何人だった？」「遊びが19、時間が３つに泊まりが１つ」「じゃあ23人ね」「おととしの正月はシゲちゃんが26人だったわ」。トイレに野球拳の歌を歌いながら行くナオ。２階に戻り、「じゃあ、カーディガンぐらいは脱ぐわ」。
雪原を進む汽車。「金襴緞子の帯締めながら♪」。
女「やさしく。そうっと」「へたなんだ」「そうね」「さわってもいいか？」「乱暴にしないでね。そこは違う。ここよ。ちゃんとして。もういい。私がやってあげる」「俺たち結婚しだんだよな」。早漏の男。女「何も用意してなかった」「好きかい？ 僕のこと」「東京に帰ってもうまくいくかしら」。
“公子にとって小福屋の二年は決して短い月日ではなかった”の字幕。
女のあえぎ声がいくつも聞こえる。男（江角英明）「本当に初めてか？」。うなずく娘。「じゃあ、おじさんの言う通りにするんだぞ。そして本当に初めてと分かったら、後でこれをあげる」と紙幣を見せる。「こっちにおいで。怖がらなくていい。ダメだ。隣の部屋でも向かいの部屋でも同じことをしてる。お前だけが怖がるなんておかしい」。キスを強引にする男。「どうだ？ 何もなかったろ？ さあ、今のがキスだ。怖くも痛くもない。しかし今度は自分一人でしなくてはいけない。おじさんは手伝ってあげないよ。スカートとブラウスを脱いで、布団に入りな。どうした？ よーし、じゃあおじさんはちょっと手洗いに行ってくる。その間に脱ぐんだぞ」。
“公子にとって小福屋の二年は長かった”の字幕。
背後から胸を触られる公子。「力を抜いて楽に楽にしなさい。ほら！ おじさんの首に抱きつきな。もっと強く抱いて！ 何でもない」「いやー、いやー」「おじさんに強く抱きつきな。動いたら、すぐ何でもなくなるから」。泣く公子。
“それからの二年間だった”の字幕。
女将、鈴を鳴らし「客の鈴鳴り、客の鈴鳴り」。
「リンゴの花が咲いている♪」漫画。
巨大な男根の像をなでて女将「客の鈴鳴り、客の鈴鳴り」。
「あっ、お兄さん、寄ってらして。彼氏、また博打なんでしょう？ こんばんは。ちょっと寄ってらして。シマちゃんて甘いね」「どうして？」「だって刺青の入ってる人見るとすぐに夢中になっちゃうんだから」「ねえ、あんた、こないだ私のブローチほしいって言ってたでしょ？ あれ５千円で買ってくんない？」「あれ、彼氏に買ってもらったものでしょ？」「だからさ、来月５千５百円で買い戻すからさ」「もし私が５千５百円で売らないって言ったら？」「その時はブローチはあんたのもの」「そう、じゃあいいわよ」「どうしても１万円ほしいの」。
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