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鈴木則文監督『トラック野郎 爆走一番星』その2

2018-12-06 04:37:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 ボルサリーノ2の3人組、食堂で飯を食うジョナサンに「犬でも飯食うのか? 宮城県警、花巻の鬼代官、それが昔のお前だ。どんなふうにパクったか、ここでやれ。そしたら思い出すだろ? 笛を吹いてみろ!(中略)」桃次郎「いい加減にしろ。昔はどうにしろ、今は仲間だろ」。ボルサリーノ2、桃次郎を殴る。桃次郎もリポビタンAを飲み干し、逆襲。ひとしきりケンカをした後、ボルサリーノ2「18の時、病気のお袋をかかえ、全財産を売ってトラックを買ったが、違反しなきゃ食っていけねえ。そんな俺たちを目の仇にし、『市民の安全を考えろ』だと。この雲助。市民なんてどこにいる? 金持ちと貧乏人だけだ。俺は夢中で逃げ、トラックは崖に激突。免停6か月。母は死んだ。ジョナサン、ハンドルで勝負だ」「分かった」「赤穂まで50キロ」桃次郎「俺が相手だ。勝ったらジョナサンから手を引いてもらう」。
 激走するトラック2台。対向車は道路わきに突っ込む。
 やがてジョナサンのトラックが2人を停める。「俺が勝負する。東北の山中、貧乏な家に生まれ、警官になった。これは俺の勝負だ」ボルサリーノ2「俺の負けだ。浪花節は性に合わない。あばよ」。
 トラックに“生まれてすみません”“サヨナラだけが人生だ”のパネル。桃次郎の助手席にはエイコ。ダウンタウン・ブギウギ・バンドの音楽。“天草五橋”の字幕。ユウイチとカオルを乗せる桃次郎。父の帰りを待つカオルが折った鶴。(中略)
 童謡。エイコ「仲のいい姉弟ね。うらやましい」桃次郎「兄さんと仲悪いんですか?」「そんなことない。いい気持。天草の方が富士山よりいいわ」「肝心なところでは勇気は自分自身で」「勇気ある?」「文学の教養が邪魔で」「強い力を女は求めてるの。目をつぶって飛び込んでいけたら」。
 ジョナサンも加わる。エイコ、エプロン姿。エイコと桃次郎「皆に夫婦に見られちゃって」ジョナサン「最近はトルコも行ってないんだって?」「留学はフランスへ」ユウイチ「お父ちゃんから手紙だ。除夜の鐘を一緒に聞き、正月を一緒に迎えよう、だって。お父ちゃん、見せてあげようか?」写真を見て桃次郎「知ってる。元気で働いてた」。
 街中。エイコ「たった二人の兄妹」男「離婚してさっぱりした。今は銀座でママをやってる」「お互い十分苦しんできたわね」「夫婦の仲は十分冷めていた」「これ以上苦しませないで」。
 桃次郎に白バイの赤塚「今度こそ逮捕してやる」「飲酒運転だな?」「千秋さんの仇だ。僕は千秋さんが大好きなんだ」。パトカーが着き、赤塚逮捕される。見つめ合う千秋と桃次郎。千秋は走り出し、しゃがみこみ、もの思いにふける。
 懲戒免職になった赤塚を桃次郎は迎えにいく。「好きになった。乗れ」。ジョナサンは袴姿。赤塚も袴姿にされる。3人が行った先には花嫁姿の千秋が。トラック仲間たちの祝福を受ける。微笑むエイコ。それを見つめる桃次郎。彼女の花嫁姿を想像する桃次郎。
 ジョナサンの指導の元、ジョナサンの妻を相手にプロポーズの練習をする桃次郎。最後のキスがディープキスとなり、見ていた子供たちは声を上げ、ジョナサンは急いで二人を放す。ぽーといているジョナサンの妻。(中略)
 蝶ネクタイに花を持つ桃次郎。登山姿のエイコ。「決めたの。桃次郎さんのおかげ。勇気をもって自分でふんぎりをつけたわ。富士山にいる彼のところへ。義理の兄を愛してしまたの。姉に申し訳なくて。彼は観測技師。クレバスから落ちて大ケガをしたの。今行かねば一生後悔するわ。さよなら。よいお年を」。見送る桃次郎。
 泣きながら運転する桃次郎。“生まれてすみません”のプレート。ユウイチの父、当たり屋をする。「あの車から金をもらってくれ。金がないと家に帰れない」桃次郎「俺が長崎まで送ってやる」。
 桃次郎「親父、除夜の鐘を子供と一緒に聞かせてやるよ」。
 ユウイチ「姉ちゃんに熱が出た」。
 スピードを上げる桃次郎に白バイやパトカーが停まるように言うが、ことごとく道から弾き飛ばされる。桃次郎「応援頼む」ボルサリーノ2「了解」。
 ボルサリーノ2、パトカーの車列をやっつける。「ボルサリーノ、ありがとう」「浪花節は嫌いだって言ったはず」。(中略)
 高速で走る桃次郎のトラックとカオルの顔のカットバック。カオル「父ちゃん、まだね?」。
 桃次郎「もうすぐだぜ。俺もお袋に放っておかれて、親父は船に乗り淋しい思いをした」。
 ジョナサン「そうだ、ちょっと早いけどお年玉をあげる」。
 除夜の鐘、始まる。雪も散る。「父ちゃんだぞ」「カオルちゃん、父ちゃん、約束守ったろ?」「ごめんな、父ちゃんが悪かった」。もらい泣きするジョナサン。桃次郎「富士山も雪か」。
 晴れの昼間、トラックの車列。俯瞰でパンすると富士山が見え、映画は終わる。

 ストーリーの構造はシリーズ第一作とほぼ同じでしたが、楽しめました。

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、東京都江東区で最寄りの駅が東陽町だった「早友」東陽町教室の教室長、および木場駅が最寄りの駅だった「清新塾」のやはり教室長だった伊藤達夫先生、また、当時の生徒の皆さん、これを見たら是非下記までお知らせください。黒山先生、福長先生と私が、首を長くして待っています。(また伊藤先生の情報をお持ちの方も是非お知らせください。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします。)