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鈴木則文監督『トラック野郎 突撃一番星』その2

2018-12-20 13:02:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 夜。雨。ジョナサン、ひとりでラーメン食べてる。そこへ若い女(亜湖)がやって来てカップラーメンを食べ始める。ジョナサン、それが気になって汁をズボンにこぼしてしまう。ティッシュをくれる女。「素敵なトラックね。私は飛騨の下呂温泉でダンスの公演があるの。わたしはジプシー・マリー」「松島金蔵です。公演を見にいくよ」。リンゴをもらうジョナサン。
 桃次郎「エリコさんは?」スミ「結婚話がまとまったとかで、故郷の下呂に行った」。
 花嫁姿のエリコを想像する桃次郎。“飛騨路・下呂温泉”の字幕。エリコの母「エリコがやっと結婚を承知することに。相手は高山の銀行に勤めてて真面目。2人の子持ち。上は大学生」エリコ「桃さん、勘違いよ。母の再婚話。説得しに来たの」。
 (中略)エリコ「亡くなった父は青真珠の養殖の研究をしていて、飛騨にはたまにしか帰ってこなかった。小さい真珠が生きがい。(中略)」
 ストリップ劇場。ジプシー・マリー。背広姿で花を持つジョナサン。
 楽屋。「また来てくれてありがとう」。ジョナサン、火のついたタバコを差し出し、「寿司買ってきた。君のためなら何でもやる。トラックは人に貸して」「じゃあうちのマネージャーになってくれるのね。大好き」。
 “高山祭”の字幕。桃次郎がエリコを案内。
 駅弁を売る玉三郎の父、駅のホームで玉三郎を見つける。
 山車。「嘘はまだばれてない」。
 玉三郎の父「下呂温泉へ皆を招待します」。“飛騨獅子太鼓”の字幕。
 座敷。父「これで温泉芸者は全員だ」桃次郎「腹くくって飲もう」玉三郎もやけ酒。「来年にはホテルを借り切って」と玉三郎が言うと、父は彼の頭をつかみ、「皆さん、申し訳ない。ご迷惑をおかけしました。ただこうした友だちを息子が得たのは何よりも宝です」「父ちゃん」「皆に酌して回れ」。(中略)「では次はストリップの方を」、ジョナサンとジプシー・マリー現れる。
 父、ジョナサンに「倅がお世話になりました。飛騨の地酒です」。客にもみくちゃにされて笑顔のマリーに、ジョナサン「もう帰ろう。お前たちに見せてたまるか」父「ケンカは止めて、飛騨の太鼓を聞いてください」。太鼓を叩く父。
 桃次郎「トラックを捨てる覚悟は?」ジョナサン「女房子供もかわいいが、もう少しこの娘といたい」。マリー、ジョナサンの免許証を拾い、家族写真を見る。
 マリー「これ3粒飲めば楽に死ねる。私一人で先に行ってる」と言って3粒飲み、意識を失う。
 走る桃次郎。眠るジョナサン。「起きろ」「彼女は?」「早朝に発った。女中にこれを預けて」。『ジョナサンをお返しします。皆さんのお仲間にまた入れてあげてください。 マリー』。リンゴを見つめるジョナサン。「いい夢を見させてもらったな」。
 桃次郎「スミさん、エリコさんは?」「チーコとピーコが逃げた」。
 船で帰ってきたエリコに「見つかりましたか? 君のせいじゃない。力を落とさないで。僕が必ず取り戻す。どうすれば?」スミ「餌付けのゴングしか思いつかない」「船を出してくれ」俊介(川谷拓三)「よし、もう一度くたばりたかったら乗れ」。
 ゴングを打ち鳴らす桃次郎。やがて日も傾きかけた頃、やっとイルカが現われる。
 エリコ「帰ってきた!」と海に飛び込み、イルカと戯れる。スミ「エリコが好きなんだろ? 今度はエリコさんに奇跡を起こしてやんな」。スミ去り、泣き笑い。
 「乾杯!」俊介「桃次郎さんは男の中の男だ」エリコ「やっぱり言えない。女の方からプロポーズなんて。相手の気持ちもあるし」桃次郎「どーんとぶつかって来て下さい」。
 台風。エリコ「真珠研究所への返事を」俊介「断って下さい。先生の研究を継ぐと決めてから、エリコさんのことは諦めました」「父の二の舞になるわ」「無償の情熱を持つのは男だけです。筏の様子を見てきます」。
 高波の中で作業する俊介。それを見つめるエリコ。
 エリコの写真入りのペンダント。「今日は桃さんから皆へスイカの奢りだよ」桃次郎「今度こそ本当だ。向こうが指名手配してきた」ジョナサン「仲人は俺たち夫婦がしてやる。これから桃次郎がプロポーズに行くぞ。一本締めだ!」。
 上下白い背広姿の桃次郎。呆然と泣くエリコに「どうしたんです?」「俊介さんが遭難したんです。私たち愛し合っていて、結婚を夢見てました。昨日嵐の中を出て行く姿を見て、私が付いていく人はこの人だけだと分かったんですが、もう遅かった」。「救出されたぞ!」「ひどい出血だ。1時間以内に病院に」桃次郎「僕の車に」。
 さんざんたらい回しにされた結果、やっと手術で助かる。医者「もう少し遅かったら危なかった」「どうもありがとう」「2人で青真珠を」「じゃあ、これを俊介君に」とペンダントをエリコに渡す。
 桃次郎、ジョナサンに次いで玉三郎も「七転八起」とペイントされたトラックで走る。

 この映画も楽しめました。