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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『灼熱の魂』その4

2018-11-24 10:04:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 「シモン、頼むから黙って聞いててよ。ママは監獄にいた。ママはレイプされ、兄さんを監獄で産んだ。あなたも来て」。
 “歌う女”、独房の中を行ったり来たり。鉄条網にひっかかった衣服。
 頭に袋を被せられ、タレクの独房へ連れていかれる女囚。その女の悲鳴。絶望的な女囚。鼻歌を歌う“歌う女”。だんだん大きな声で歌う。水を抜いたプール。水たまり。高層アパート。窓外を見るシモン。
 ルベル「アミオットが扱った1866~1892年の書類だ。その息子が扱った1925年までの書類、私の祖父シャルル、私の父アンリ、そして私。私でルベル家は絶える。(中略)“死
”は終わらない。常に痕跡を残す。兄を捜すには母親の人生を遡れ」シモン「姉を連れ戻しに行くだけだ」ルベル「手は打った。急いで準備することがある。荷造りしろ。出発は……パスポートが」「あなたも? 関係ないのに」ルベル「最後まで見届ける。大人になれ。私が必要だろ?」シモン「姉を見つけた帰る」ルベル「約束する。公証人にとって約束は神聖なものだ」。(中略)
 病院の廊下でナワルの遺言を書くルベル。
 書類を封筒に入れるルベル。
 “サルワン・ジャナーン”の字幕。頭に袋をされるナワル。タレクの独房へ。手錠をされて椅子に座るナワル。値踏みをするタレク。
 床に横たわって泣くナワル。タレク「さあ、歌うがいい」。手錠をされた手で必死にズボンを上げようとするナワル。
 妊娠。
 腹殴るナワル。
 出産。看護婦「あなたは偉いわ。(中略)」。
 懐中電灯。「あなたはいつも通り川に捨てた。私が拾って育てる。“歌う女”の子よ」。
 トンネルを出る車。車内にはルベルとシモンともう一人の男。男「この国はいつも他国の戦場だ。もしノアの時代から公証人がいたら、土地の所有者がすぐ判明する。ここはあなた、そこはあなた、そうすればみんなが満足できる」ルベル「公証人の歴史は1000年だ。天地創造の昔から存在すべきだった」シモン「協力に深く感謝します」男「いいえ、光栄です。お尋ねの件を調べました。シモン、君の横にある鞄をルベル氏に渡してほしい」ルベル「今は時差で疲れているので後で見よう」男「父親は確かに存在していましたが出生の特定に難航しています。死亡証明書が存在しない。兄は」シモン「いったい何の話です?」ルベル「調査を頼んだ。時間を節約するために」シモン「姉を捜しに来たんだ」ルベル「お姉さんはすぐに見つかった」。
 ハグするジャンヌとシモン。「よく来てくれたわ」「いいんだよ」「これが監獄で出産を手伝った看護婦よ。今日会いにいく」「ジャンヌ、もう十分だ。黙って一緒に帰ろう」「あなたの役目なのよ! 私のために兄を見つけて! 彼女は入院している」。
 病院。(中略)「マイカさん、〈~〉〈~〉公証人のルベル氏、ジャンヌとシモンさんです」「よろしく。あなたが事情を知る人物を捜しています。ナワル・マルワンをご存知?」マイカ「〈サルワン・ジャナーン……〉〈サルワン〉〈ジャナーン〉」ジャンヌ「クファリアットで看護婦をされてましたよね?」通訳「お母さまを知っていると」ジャンヌ「分娩を手伝いました?」通訳「立ち会ったと。赤ん坊たちを保護し、“歌う女”が釈放されるまで面倒をみたと」マイカ「〈サルワン・ジャナーン〉」通訳「双子の赤ちゃんだったそうです」。(中略)
 “ニハド”の字幕。破壊されつくした町を腰をかがめながら荷物を持って走る男の子4人。スナイパー。1人死ぬ。死んだのはジャンヌらの兄。
 都会の遠景をパン。
 男「“歌う女”をご存知とはすごいことですよ。彼女は私の事務所で秘書として18年働いた。妻と私には家族同然だった。だが彼女について知らないことばかりだ。確かめに行きますか?」ジャンヌ「はい」。(また明日へ続きます……)

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、東京都江東区で最寄りの駅が東陽町だった「早友」東陽町教室の教室長、および木場駅が最寄りの駅だった「清新塾」のやはり教室長だった伊藤達夫先生、また、当時かわいかった生徒の皆さん、これを見たら是非下記までお知らせください。黒山先生、福長先生と私が、首を長くして待っています。(また伊藤先生の情報をお持ちの方も是非お知らせください。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします。