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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『渦』その2

2018-11-14 06:19:00 | ノンジャンル
 昨日の東京新聞トップに「官邸主導で攻撃兵器選定 かすむ専守防衛 自民国防部会でも詳細説明せず」という記事が載っていました。安倍政権になってからどんどん膨らんできている防衛予算ですが、攻撃のための兵器を買って増えた部分もあるらしいです。これでは災害救助のための自衛隊ではなく、戦争を起こすための自衛隊になってしまいます。何とかしてこの動きを止めなければなりません。

 さて、昨日の続きです。
 裸足でトイレに座るビビ。
クラブで知り合った男を自分の家に連れこみ、キスするビビ。コンドームをはめようとすると、相手から「裏返しだぞ」と言われる。裸で横たわる二人。ビビ「優しくしてね」。
 目覚めるビビ。隣で眠っている男。
 中華料理屋でクレール「まだセックスは無理ね。心が癒されたなら、せめてもの救いだけど。時代は変わるわ」。そしてタコが固すぎると言って店に文句を言い、取り替えさせるクレール。
 夕方のビビの部屋。
 魚の悪夢にうなされるビビ。
 目覚めて水を飲むビビ。フェイドアウト。
 警備員、店に入ろうとするビビに「社長の命令で中には入れません」。
 兄に電話したビビは兄が電話に出ると、「フィリップ? もういいわ」と言って、携帯電話を海に捨てる。
 床に水を流して掃除し、魚を箱に詰めていく“さばき師”。
 海上の船。魚「ノルウェーの漁師は網の代わりに音楽で魚をとる。私はグリーグの調べに捕らえられた」。
 夜の街にビビ。
 列車内のビビ。隣の席に置いてあった新聞を見ると、「台所で交通事故死。男性の死体が台所で椅子に座ったまま発見される」という記事が一面に載っている。
 地下鉄のホームのベンチにビビと太った中年男。「おじさん、今何時?」「真夜中だ」「聞いていい? 私、人を事故で人を殺したの。そのことは私しか知らない」「何か問題でも? 俺は聞いてないぞ」「そうじゃなくて、どう思う? 自首すべき?」「死んだんだろ? 死ねば何をしようと何も変わらん。それにあんただっていずれは死ぬ。俺があんたなら口を閉ざしとくね」。
 夜の埠頭。車のナンバーを外して海に投げ入れ、車も押すが、前輪が落ちたところで車はストップしてしまう。魚「人生は彼女にもう一度チャンスを与えた。助かれば生きる権利があるということ」。運転席でアクセルを一杯に踏んで、車もろとも海に突っ込むビビ。
(中略)
 クレール「よかった? ダメよ。まだセックスは無理。だけど癒されたなら、せめてもの救いだけど」。タコが固いと店の者にクレームを言うクレール。厨房でそれを聞いた店主は怒りに駆られて電話をし、中国語をまくしたてる。
 電話を受けた男「ベリンダ、来てくれ、何と言ってる?」「とても怒っています。“おたくのタコは何だ? コンクリートか”と」「うちのタコは最高だ。文句があるなら自分で釣れ」。電話を切ると「誰かちゃんと説明しろ。このタコは何だ? 誰が仕入れに行った?」「私が仕入れに行きました。いつもはチーフが市場に行くのですが、数日休んでいます」「分かってる。電話したが誰も出ない」「病気なのかも」「見に行って来ます」。
 チーフの家の前。店主「店の人間が何度か見に行ったんだが」「何かあったのかも」。警察はドアを蹴破る。
 点滅する光。海中。ダイバーが装備を外す。
 ダイバーと別れ、ヘリに乗り込み、去っていく男。
 葬儀屋「こちらです」ダイバー「誰が火葬に? まったく。本人も気付くまい」。「お悔みを。(骨の入った箱を)入れる袋は要りますか?」
 牧師「簡単に葬儀を行いましょうか? 喜びますよ」「結構です。ご親切にどうも。父は見るものしか信じない」「今は神を見ています」。ビビ電話「カーソンさんよ。アインシュタイン・カーソン」「スペルは?」。それに答えるビビ。
 暗い波のうねり。
 夜の埠頭。魚「今日、海は俺を嫌ってる。だけど明日俺は遊びに戻ってくる。さすらいの天使が深い海の底に俺を誘う。脳の中のいたずら天使たちは底なしの青いワインの海に沈む。俺は頭を切り開き、時間を取り出そう。俺は溺れたい。だけど今日、海は俺を嫌ってる。俺はここに身を沈めよう。苦しみは感じない。発見されるのは俺のビールとシャツだけ。波は荒れ狂い、救助隊は引き揚げる」。海から手すり階段を上り、埠頭の上に至るビビ。魚「だけど今日は海は俺を嫌ってる」。ビビはシャワーを浴びると、すぐに布団にくるまる。
 朝。目覚めるビビ。
 ドアの外に封筒。中には「アヴニール」誌が入っている。“大女優の娘ビビアン”のタイトルを見て、それをクシャクシャにして捨て、外出するビビ。
 カフェのビビ。
 “死亡欄 会葬案内”の記事を見たビビは、葬儀場を訪れ、そこの受付で「カーソンさんです。アインシュタイン・カーソンさん」と言う。名前のスペルを尋ねられたビビはスペルを教えるが、ダイバーが寄って来て「カーソンの頭文字はCでなくてKだよ」と教えてくれる。(また明日へ続きます……) 

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、東京都江東区で最寄りの駅が東陽町だった「早友」東陽町教室の教室長、および木場駅が最寄りの駅だった「清新塾」のやはり教室長だった伊藤達夫先生、また、当時かわいかった生徒の皆さん、これを見たら是非下記までお知らせください。黒山先生、福長先生と私が、首を長くして待っています。(また伊藤先生の情報をお持ちの方も是非お知らせください。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします。)