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森淳一『重力ピエロ』その1

2018-11-29 05:58:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、山根貞男さんが推薦する森淳一監督の2009年作品『重力ピエロ』を見ました。
 「春が二階から落ちて来た」。散る桜の花びらを手で受けた泉水(いずみ)は、弟の春がバットを持ってくるのに出会う。何でもクラスで生意気だった女子を集団でレイプしようとしているグループから彼女を守るために来たらしい。2階からは彼女の悲鳴が聞こえてきた。春は駆け出し、教室で彼女を襲っていたグループにバットを叩きつけ、退散させる。そして2階から飛び降り、彼らを打ちのめす。女子のところに戻ると、お礼に近づいてきた女子のみぞおちにバットを突き立て、彼女はうめき倒れる。
 遺伝子の授業を受ける泉水と春。仲間に遊びに誘われるが、母の命日だと言って断る泉水。グラフィティ・アートを消している春は、消す前と消した後の写真を撮って、依頼主に見せると言う。
 実家に行き、父と再会する二人。父は蜂蜜の生産をしている。おでんは味付けが今いちということで、ミルクおでんにして食べる。
 仙台では連続放火事件が続いていて、春はグラフィック・アートが描かれていた場所の近くで全ての放火が行われていることに気付く。グラフィック・アートの写真を放火の発生順に並べると、英語で「神は話すことができ、アリはアメリカへ行く」という文章になる。(中略)
 実家で昔の写真を二人に見せていた父。春の背後に彼につきまとった夏子が必ず写っているのを発見し盛り上がる。そして父は胃癌を医師に告げられたことを明るく話す。「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきだ」と泉水。オーバーラップ。
 役所勤めだった父とモデルをしていた母(鈴木京香)の出会いのシーン。
 主婦「お子さんはお元気?」母「もう歩けるようになりました」。幸せの絶頂の母。シャボン玉で泉水と遊ぶ母。
 新たなグラフィティ・アートの写真を並べて「“270”“センチュリー”“アゴー”。2万七千年前ってどういうことだろう?」と言う春。悪者退治には必要だと春はバットを持ってきている。父は来週退院すると言う泉水。「いつまで見張るんだ?」と言う泉水に、春は「この時間から夜中の2時までに放火がなされている」と答える。
 ベビーカーに乗って母に押される泉水。帰宅すると母は暴漢に襲われる。
 春から「火が出た」との通報を受け、現場に直行した泉水は、二人で消火し、犯人に間違われる危険から、すぐにそこを立ち去る。
 父、「連続レイプ魔逮捕。犯人は高校生」という記事を見る。
 「財布を家に忘れて来たので、役所に届けてほしい」と電話で母に言う父。帰りに母は父に「気になっていることがあるの」と言う。「妊娠10週目なの」と母。父「産もう。産んで育てよう」「私、名前考えたの。春。どっちも英語にするとスプリングになるわ」。
 引越しをする父と母と幼い泉水。
 泉水が見舞いに行くと父「退屈で死にそうだ」とクロスワードパズルをしている。春が買って来てくれたらしい。クロスワードで指定された枠の中を順に繋げて行って答えに達する父。それで発想が湧く泉水。
 泉水「それぞれのグラフィティ・アートの頭文字が遺伝の二重らせんの記号、C、G、T、Aを表している」春「放火と遺伝子って関係あるのか?」。
 泉水の友人「連続レイプ事件の犯人は5年で出所し、今はデリヘルをやり、裏では中学生の売春も行なっているらしい。ひどくねえ?」。
 少年になった泉水と春。春の絵が金賞を取る。
 展覧会に行くと、春はガキ大将に「お前、自分で描いてないだろう?」と難癖をつけられる。泉水が春を呼びに行き、一緒にその場を去ろうとすると、ガキ大将は春の頭をロックする。ガキ大将を突き飛ばす泉水。ガキ大将は派手に痛がり、その母は春の母に「本当にこれを自分で描けたのなら天才ね。でも何で春君は父親とちっとも似てないんでしょう?」と言う。春の母「私は絵の手伝いなどしてません」父「春は私の子です。似てないなんてことはない」。
 帰宅する4人。父、春に「お前はピカソの生まれ変わりだ。ピカソの死んだ時にお前は生まれた」と言う。
 泉水の友人、DNAを使って親子鑑定を行う。
 「葛城ユキオ。39歳。施設を出た後、東京の風俗店を転々とし、最近地元に帰ってきたらしい。行きつけのバーではジンジャエールばかり飲んでいる」。
 そのバーに行く泉水。葛城が去った後、タバコの吸い殻を持って帰る。
 春のベッドから毛髪を手に入れる泉水。部屋に入ってきた春に「お父さんは?」「退院したばかりなのに、蜂の世話に。今年もスズメバチにやられたと言ってた」。
 葛城のマンションに泉水。「家出した妹を捜しに来ました。入れてくれないと警察に通報しますよ」。マンションに入れてもらう泉水。(明日へ続きます……)

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、東京都江東区で最寄りの駅が東陽町だった「早友」東陽町教室の教室長、および木場駅が最寄りの駅だった「清新塾」のやはり教室長だった伊藤達夫先生、また、当時かわいかった生徒の皆さん、これを見たら是非下記までお知らせください。黒山先生、福長先生と私が、首を長くして待っています。(また伊藤先生の情報をお持ちの方も是非お知らせください。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします。)