小谷承靖監督の'70年作品『俺の空だぜ!若大将』をスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。マンションを建設する建設会社の平社員を辞めてスカイダイビングクラブで働くようになる若大将を加山雄三、その建設会社の専務の青大将を田中邦衛、マドンナ役を酒井和歌子という絵に描いたようなご都合主義の映画で、風呂屋の親父の伴淳三郎とのシーンや、上田吉二郎や左ト全のベタなギャグなど結構笑わせてもらいました。
さて、昨日の続きです。
ソフィヤは今まで32年間医師として働いてきましたが、今は移送列車の貨車の中にいます。40才のナウムはドイツ軍の命令のもとでユダヤ人の遺体を掘り起こして焼く仕事をしていましたが、ある日自分が殺される番となって逃げ出し、1週間後には捕まって、今はこ同じ貨車に乗っています。女性司書のムーシャはある夜、ゲットーにナチ親衛隊とナチ親衛隊保安部らが到着するのに気付きます。'37年に逮捕されて死んだ老医者カラーシクの娘のナターシャは、時々貨車の中で歌おうとしていました。ゲットーで隠れ部屋に隠れていたダヴィドは、捜索中に泣き出した娘を殺した母親を目の前で見ました。
これまでもウクライナとベラルーシのユダヤ人虐殺があり、階級としての富農撲滅キャンペーン、トロツキー、ブハーリン派の根絶キャンペーンがソ連では行われてきました。しかし自由に対する人間の自然な希求は根強く、弾圧はできますが、根絶はできないのです。この結論にわれわれの時代の光、未来の光があります。しかし、ファシズムは数千万の人々を殲滅しました。
ゲートマノフは戦車軍団指揮官のノヴィコフと出撃の前夜を過ごしていました。クルイモフは師団指揮官バチューク中佐のもとを訪れてます。前線で砦となっている《第六号棟第一号フラット》に、女性無線通信士のカーチャが送られます。ドイツ軍に包囲されたそこからは地下トンネルが掘られ、それを通って兵士たちは脱出し、人民戦線の様相を見せていた《第一フラット》の責任を追及されます。一方、スターリングラード地区国営発電所で守衛として働いている老いたアンドレーエフには、妻が死んだという手紙が届いていました。そこに住むヴェーラは妊娠している子の父親ヴィークトロフの消息が気になっていました。
ヴィクトルの仕事はうまくいっていませんでしたが、ある日、突然それまでの問題を解決できるアイディアを思いつきます。カルムイク自治区に派遣されたダーレンスキーは、異世界に来たように感じます。ドイツの収容所のモストフスコイは、メンシェビキのチェルネツォフと論争した後、エルショフ大佐から捕虜による闘争同盟《統一自由ヨーロッパ》を作ることを提案され、革命の熱気を取り戻します。エルショフは親衛隊の中尉から殺人を依頼されることの多い室長のカイゼを殴っておきながら、命を長らえた経歴を持つ、反骨の士でした。エルショフはオーシポフに話をつけてくれるように、モストフスコイに頼みます。エルショフは計画を着々と進め、モストフスコイもオーシポフに接触しますが、オーシポフは既に軍事組織はできつつあると言います。そしてその日の夜、ナチ親衛隊員がやって来て、6人を連行していきました。その中にはモストフスコイも入っていました。
全3巻のうちの1巻、約500ページです。ゲットーで最後を迎えようとする母からの手紙が特に心を打ちました。この後、2巻の中でユダヤ人の虐殺が描かれていくことになります。しっかり読んでいこうと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
さて、昨日の続きです。
ソフィヤは今まで32年間医師として働いてきましたが、今は移送列車の貨車の中にいます。40才のナウムはドイツ軍の命令のもとでユダヤ人の遺体を掘り起こして焼く仕事をしていましたが、ある日自分が殺される番となって逃げ出し、1週間後には捕まって、今はこ同じ貨車に乗っています。女性司書のムーシャはある夜、ゲットーにナチ親衛隊とナチ親衛隊保安部らが到着するのに気付きます。'37年に逮捕されて死んだ老医者カラーシクの娘のナターシャは、時々貨車の中で歌おうとしていました。ゲットーで隠れ部屋に隠れていたダヴィドは、捜索中に泣き出した娘を殺した母親を目の前で見ました。
これまでもウクライナとベラルーシのユダヤ人虐殺があり、階級としての富農撲滅キャンペーン、トロツキー、ブハーリン派の根絶キャンペーンがソ連では行われてきました。しかし自由に対する人間の自然な希求は根強く、弾圧はできますが、根絶はできないのです。この結論にわれわれの時代の光、未来の光があります。しかし、ファシズムは数千万の人々を殲滅しました。
ゲートマノフは戦車軍団指揮官のノヴィコフと出撃の前夜を過ごしていました。クルイモフは師団指揮官バチューク中佐のもとを訪れてます。前線で砦となっている《第六号棟第一号フラット》に、女性無線通信士のカーチャが送られます。ドイツ軍に包囲されたそこからは地下トンネルが掘られ、それを通って兵士たちは脱出し、人民戦線の様相を見せていた《第一フラット》の責任を追及されます。一方、スターリングラード地区国営発電所で守衛として働いている老いたアンドレーエフには、妻が死んだという手紙が届いていました。そこに住むヴェーラは妊娠している子の父親ヴィークトロフの消息が気になっていました。
ヴィクトルの仕事はうまくいっていませんでしたが、ある日、突然それまでの問題を解決できるアイディアを思いつきます。カルムイク自治区に派遣されたダーレンスキーは、異世界に来たように感じます。ドイツの収容所のモストフスコイは、メンシェビキのチェルネツォフと論争した後、エルショフ大佐から捕虜による闘争同盟《統一自由ヨーロッパ》を作ることを提案され、革命の熱気を取り戻します。エルショフは親衛隊の中尉から殺人を依頼されることの多い室長のカイゼを殴っておきながら、命を長らえた経歴を持つ、反骨の士でした。エルショフはオーシポフに話をつけてくれるように、モストフスコイに頼みます。エルショフは計画を着々と進め、モストフスコイもオーシポフに接触しますが、オーシポフは既に軍事組織はできつつあると言います。そしてその日の夜、ナチ親衛隊員がやって来て、6人を連行していきました。その中にはモストフスコイも入っていました。
全3巻のうちの1巻、約500ページです。ゲットーで最後を迎えようとする母からの手紙が特に心を打ちました。この後、2巻の中でユダヤ人の虐殺が描かれていくことになります。しっかり読んでいこうと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)