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鈴木則文監督『女番長(すけばん)ブルース 牝蜂の逆襲』その2

2012-03-13 10:29:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 一方、秋本は組の勢力を広げるための資金を得ようと、ジローに対し、高利貸しの相手をレイコにさせろと命じます。過去の借りを返すため、それを承知したレイコでしたが、オートバイに乗ったままセックスし、終えるまで一番遠くまで走った者が勝ちという“オートバイファック”をしたバイク団とアテネ団で勝ったエイジとレイコは、そのまま愛し合ってしまい、レイコはジローの約束を破ります。自ら憲法違反をしたとジュンに言われ、モーターボートで引きずり回されるリンチを受けるレイコ。リンチの後、新たな番長は私だと言うジュンにレイコはタイマン勝負を挑み、見事にジュンに勝つと、ジュンは潔く団を去ることを告げ、昔から仲間だったヒロミに別れの演歌を歌わせます。
 秋本は約束を破ったジローとレイコを呼び出し、北辰会は解散させ、ジローの手下も自分のものにすると言い、レイコにも自分の元で働けと言ってレイコに断られると、ジローとレイコにリンチを加えようとしますが、そこに現れた土井は秋本にそれを止めさせます。
 秋本は新たに、製薬会社で得られる原料を使って覚醒剤を作れるという男と知り合います。自分が乗った車を取り囲んでからかうバイクの一団の中にエイジがいることを知った秋本は、エイジを誘拐し、吉岡に身代金代わりに覚醒剤の原料を渡せと迫り、命乞いする息子の姿を見た吉岡はそれに同意します。一方、娘が自分の子だと元情婦から知らされた土井は、その夜、秋本に盃を返すと言い出し、秋本はそれならば最後の一仕事をしてくれと言います。その頃、吉岡と秋本の取引の情報を得たイチロクは、レイコらにそれを明かすと、レイコとジローは取引現場へ乗り込むことを決意します。
 翌日、秋本の代理として現れた土井と吉岡は、山中のドライブウェイでエイジと覚醒剤の原料を交換し、それぞれの車に乗って別れます。山中で土井を迎えた秋本は、土井に拳銃を向け、死地へ赴きます。一方、吉岡の車は、バイクに乗ったレイコとジローと会うと、エイジは「バイクなら俺に任せろ」と言ってバイクに飛び乗り、土井の車を追います。それを追いかける吉岡。土井は殺されんとするところで秋本らに手向かい、乱闘になります。ジローとレイコらもそれに加わり、駆けつけた吉岡は流れ弾で死にます。土井とジローも秋本の手下らと相討ちとなり、お互いに仁義の筋を通そうとした二人は一緒に命を落とします。覚醒剤を作る男に渡すために秋本が持って来ていた現金を奪ったレイコとエイジは車で逃げ出し、秋本はそれを追います。スリルを楽しむエイジ。山中のカーチェイスの結果、秋本の乗った車は崖を転がり落ちます。それを見て喜んだエイジとレイコでしたが、彼らの車もその直後にガードレールに衝突し、レイコは車からすんでのところで脱出しますが、エイジは車ごと崖から落下します。宙に舞う札ビラと、それを虚しく見つめるレイコ。
 そしてラスト、雑踏の中、明るく歩くアテネ団の様子を見せて、映画は終わります。

 天知茂と安部徹の出演シーンは明らかに任侠映画であり、合間に池玲子らのセックスシーンあり、乱闘シーンあり(レイコとジュンのタイマン勝負は手持ちカメラによる躍動感あふれるものでした)、とにかく色々詰め込まれたハチャメチャで猥雑な映画で、エイジの「これからはカーセックスじゃない!オートバイファックだ!」の台詞や、ジュンが去るところでの、とっぴょうしもない演歌など、突っ込みどころ満載の映画でもありました。一見の価値ありだと思います。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/