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サム・ライミ監督『シンプル・プラン』その2

2012-03-02 18:20:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 しばらくしてハンクはジェイコブとともにカールから呼び出しを受け、飛行機を探しているというFBIの捜査官に「飛行機の音を聞いただけだ」と話すと、捜査官は飛行機捜索のため、明日二人に森林の案内をしてほしいと言います。家に戻ったハンクからその話を聞いたサラは、それは誘拐犯の一人だと言うと、ハンクは金を戻せば全てが解決すると言って金を持ち出そうとしますが、サラは元の地道な生活にはもう戻りたくないとかたくなに言い張ります。そして明日FBIに確かめてみるので、警察署でなるべく時間稼ぎをするように言い、偽捜査官だと分かったら連絡するので、その時はジェイコブは二日酔い、ハンクは赤ん坊の具合が悪いと言って帰ってくるように言います。
 翌日、警察署でサラから、やはり偽捜査官だと分かったという連絡を受けたハンクでしたが、既に到着していた偽捜査官から逃れられず、警察署から銃を持ち出すのがやっとの状態で、カールと偽捜査官に同行します。現場には二日酔いのはずのジェイコブもサラから連絡を受け、銃を持ってやって来ました。4人は手分けして探すことにし、飛行機が見つかったらハンクは笛で、他の3人は銃を空に向けて撃つことにします。飛行機を発見して銃を撃つカール。それを聞いたハンクは笛を吹きながらカールの元へ向かい、捜査官が偽であることを教えますが、偽捜査官はカールを背後から射殺します。彼はハンクに金はどこだと言い、飛行機の中だというハンクに取りに行かせ、ハンクは飛行機の中で銃に弾を込めた後、50万ドルの入った袋を渡します。「残りはどこだ」と言った偽捜査官に銃を突き付けたハンクは「どうせ撃つ度胸など無いだろう」とうそぶく偽捜査官の額を撃ち抜きます。また話を合わせておこうと言うハンクに対し、ジェイコブは自首したいと言い、罪の意識に責めさいなまれて生きていくのには疲れたと言って、自分を殺してくれとハンクに迫り、そうしてくれないならこの場で自殺するが、そうなると増々困ることになるぞ、とハンクに言うと、ハンクはジェイコブを撃ち殺し、泣き崩れます。
 嘘をつけばすぐに分かると事情聴取で本物のFBI捜査官から聞かされたハンクでしたが、それは偽捜査官についてのことでした。捜査官はまた、身代金のうちの5000枚だけは通し番号を書き留めてあり、100ドル札を使ったら普通誰でも覚えているはずなので、残りの金も必ず見つかるはずだとハンクに言います。家に戻ったハンクは、サラが押しとどめる中、暖炉で金を燃やしていくのでした。
 元の平凡な生活に戻ったかに見えるハンクとサラは、もうこれらの事件について言及することはありませんでしたが、常に頭の中ではこれらのことを考えて、それ以降暮らしていくのでした。

 最初から終わりまで緊張感がとぎれることのない見事な出来でした。サム・ライミ監督の代表作の一つであることは間違いないと思います。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/