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ニューヨーク雑感その2 知的な街 

2009-02-07 15:44:06 | ノンジャンル
 月刊「ソトコト」3月号の福岡伸一さんのコラムに「普通、少年は自然に親和性のある何か好きなものができる」という素敵な文を発見しました。確かにそうかもしれません。誰にも好きなものに囲まれて生活する快適さってありますよね。時々そうしたささいな至福の時を過ごしている自分を発見したりするのもいいものです。

 さて、ニューヨークの街中を歩いていて気付くのは、知的な風貌をした人が多いということです。いかにも本を読んでいそうだし、すごくソフトな表情をしていて、寛容そうな人が多い。これもニューヨークならではの特徴ではないでしょうか? ここで気になるのは街並です。東京は関東大震災、太平洋戦争で2回焼け野原になり、ヨーロッパも第二次世界大戦で大都市は皆廃墟と化しました。それに比べ、ニューヨークは20世紀になって以降、戦災にも自然災害にも会わずに、歴史ある味わい深いビルがそのまま多く残っています。これが街に落ち着きを与えているように感じました。長い時間を経てきたニューヨークの風景が、人々の心に安定をもたらしているような気がしました。
 それはポルノ雑誌が入手困難であることにも表れています。日本ではコンビニでも相当エゲツない雑誌が売られていますが、ニューヨークでは雑誌専門店でもそういった本は皆無です。かろうじて地下鉄の売店で1册、スペイン語の雑誌を見つけましたが、無修正ながらただのヌード雑誌で、極めて大人しいものでした。こんなところにも、上品なニューヨークという面が表れていると思います。
 それと関係するかどうかは分かりませんが、テレビ番組は退屈なものが多く、日本のようなハチャメチャなバラエティは一切ありませんでした。唯一面白かったのは、老舗のテレビ局ABCの午前9時代にやってる「Live!REGIS KELLY」という番組で、中年男性と、若くて魅力的な金髪の女性が、コーヒーを飲みながら雑談し、それにスタジオ観覧者が大いに笑い、ところどころで視聴者からの電話が入り、クイズに正解すると、中年男性がルーレットを回して選んだ豪華賞品をもらえ、その時のスタジオ観覧者の騒ぎようが尋常でなく、たまに観覧者にも賞品がプレゼントされたりでもしたら、もうお祭り騒ぎでした。それに、コーナーのつなぎに視聴者から選ばれた人が腰をくねらせてダンスしていたりして、これも訳分かりませんでした。
 面白かったのはこの番組ぐらいで、他はニュースとドラマ、それに延々と流されるCMばかりで、夜遅くなると、CMだけになり、日本の深夜族は先ずニューヨークには住めないでしょう。
 そんなこんなで、色んな面で知的(?)なニューヨークでありました。