gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

第81回アカデミー賞授賞式

2009-02-24 21:49:41 | ノンジャンル
 WOWOWで、第81回アカデミー賞授賞式を見ました。
 私が一番注目している、数年前まで行なわれていた過去の映画人へのオマージュのコーナーは今年もありませんでした。それっぽかったのは、主演助演賞のプレゼンターが、その賞の過去の受賞者5人によって行なわれたことでしたが、その中では、助演女優賞でのエヴァ=マリー・セイントに「北北西に進路を取れ」の頃の面影が全くなかったこと(それでも美しいことには変わりがありません)、そして主演女優賞でのソフィア・ローレンが、終始右手を腰に当てて、貫禄十分だったことが印象に残りました。ジーン・ハショルト賞に選ばれたジェリー・ルイスは、さすがに少し太ったものの、表情は現役時代と全く変わらず、ビックリしました。そして、昨年に亡くなった映画人のコーナーでは、「雨に唄えば」で見事な脚線美を見せたシド・チャリシー、アルドリッチ映画の常連だったヴァン・ジョンソン、フランス映画の名監督であり名プロデューサーでもあったクロード・ベリが亡くなっていたことを再確認しました。
 肝心の受賞作ですが、第三世界を描いたイギリス映画が最優秀作品賞など8部門で受賞し、最優秀主演男優賞はホモを演じたショーン・ペンが取るといった具合で、グラミー賞に続き、ここでもリベラル派の台頭が見られました。一番好感を持てたのは、最優秀女優賞をやっと取れ、涙ぐんでいた「タイタニック」の主演女優(きれいな女優さんですが、名前は忘れました。)でしょうか。日本映画が2つ受賞したことも話題になっていますが、ハリウッド映画の衰退は隠しようもなく、アカデミー賞も過渡期であることを感じました。
 映画の世界で見れば、あくまでローカルな賞(英語が話されている映画しか受賞対象にしていないのですから)なので、それほど大騒ぎすることもない賞なのですが、来年は過去へのオマージュをきちんとしてほしいと改めて思った次第です。