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第51回グラミー賞授賞式

2009-02-10 14:59:49 | ノンジャンル
 WOWOWで昨晩放送された、第51回グラミー賞授賞式を見ました。
 「アメリカよ、未来へ大きなキスを!」というボノの叫びとともにU2のパフォーマンスで幕を開けた授賞式は、完全に祝賀ムード。そこには明らかに、オバマ大統領の登場を喜ぶ人々の姿がありました。キーワードは「再生(Rebirth)」。それは希望の再生であり、自由の再生でもあったようです。ボーイズ2メンらと競演したアル・グリーンは、随分と貫禄がついてしまってましたが、往年の高音は健在。最優秀ポップボーカルにノミネートされていたポール・マッカートニーも「I Saw Her Standing There」のパフォーマンスを披露し、「Song of the Year」を獲得したコールドプレイからは「『サージェント・ペッパー』をパクってしまってゴメンなさい、ボス」と声を掛けられ、子供のような笑顔を見せていました。そして、どうもアメリカのアイドルグループらしいジョナス・ブラザースというバンドと共演したスティーヴィー・ワンダーが、孫のような年齢の子から「カモン、スティーヴィー!」と連呼されながら「スーパースティション」を歌う様子も、心暖まる光景でした。また、「レスビアンの復権」と紹介されたケイティ・ベリーが「I Kissed A Girl」を声高らかに歌ったことから、リベラルの風を感じましたし、また、大御所と呼ぶにふさわしいニール・ダイヤモンドの「Sweet Calorine」の熱唱に合わせて、観衆の大合唱が起こったところも見物でした。なかでも一番感動したのは、モータウン・サウンズの生き残りであるスモーキー・ロビンソンが、唯一健在であるメンバーのデューク・フェモールに若い2人と自分を加えて一夜限りのフォー・トップスを再結成し「Reach Out I'll Be There」などを歌った場面。サウンドが幸福感にあふれたものだけに、その音楽の素晴らしさには涙を禁じえませんでした。
 今年は新人には恵まれず、「Song of the Year」は上記のようにコールド・プレイが、「Record or the Year」と「Album of the Year」はレッド・ツェッペリンのボーカルであるロバート・プラントと、ブルーグラス界のアリソン・クラウスのコラボに与えられ、音楽的には今一つでしたが、ロバートとアリソンのパフォーマンスにプロデューサーのT・ボーンがギターとして当たり前のように参加していたのには驚きました。
 ということで、今年もいろいろ楽しませてくれたグラミー授賞式でした。