自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

廣崎製作所 クレセント ロードレーサー その14

2011年01月28日 22時28分02秒 | 完成車


今では当たり前のダブルボトルは、以前、シングルでした。
キヨ・ミヤザワでオーダーしたロードは、当初シングルで後に
フレームの再塗装の際にダブルボトルの加工してもらいました。
クレセントでは、最初からダブルボトルで願いしたのですが、
廣崎氏から「取付位置に希望はありますか?」と尋ねられました。
ボトルゲージを特別な場所に付けるつもりはないのですが・・・。

廣崎氏が言っていたのは、2つの位置関係でした。
このロードでは、2つのボトルの底が角と角で交わるぐらいで
取り付けられています。(等間隔)

好みによってダウンチューブ側を少し下気味、シートチューブ側
を上気味にセットすることも、またその反対にダウンチューブ側
を上気味に、シートチューブを下気味にすることもあります。
最近のスローピングフレームでは、必然的にダウンチューブ側を
上気味、シートチューブを下気味にしています。

シングルボトルとして使う場合、この等間隔の位置のダウンチュ
ーブ側は少し上気味に見えます。

なぜそんなことを言うかというと、インフレーターの位置が関係
します。
インフレーターもこの当時は、シリカのインペロが定番でロードに
は、みんなシリカを付けていました。
そしてそのシリカのインフレーターはシートチューブに沿って
取り付けていました。



ダブルボトルになったことで、やむなくトップチューブ下にセット
しなければならなくなったのです。
ところが、インペロの頭(握りの部分)の凹みの角度は、シート
チューブ用に作られています。更に握りの下の部分もシートチュー
ブ用に広がっています。
トップチューブ下にセットすると歪な感じになってしまいます。

廣崎氏は、そこを綺麗に見せるためにインペロの握りの下をカット
し凹みがヘッドチューブに合うようなるよう加工しました。
そしてヘッドチューブに小さなペグも溶接しています。








シートチューブに取り付けるインフレーターは、より格好良く
見えるようにカンパの角の長さをカットし調整しています。


シートチューブに平行に取り付けられたシリカ。



上部が、フレーム側によっている状態。




左が、オリジナル。右が、短くカットしたもの。
廣崎氏は、カンパのアダプターをカットし再メッキしたのです。

こんなところもパーツを揃えてから製作を始めるこだわりの
理由なのです。




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