自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

廣崎製作所 クレセント ロードレーサー その3

2011年01月15日 22時23分26秒 | 完成車

現在のCrescent(クレセント)です。

田辺での自転車仲間は、親分肌のN氏、今ではビンテージパーツの通販ショップを
運営しているY氏、美容師のN氏、そして廣崎氏等々です。
他にも沢山の方と交流を持たせて頂きました。

廣崎氏に初めてお会いした頃は、ご自身の工房を開くための準備をされていた頃だっ
たと記憶しています。
「どこに工房を開くか?」場所選びや、工房で使う工作機械の手配とかをされてい
るようでした。
当時、田辺という町は大阪から特急で2時間。高速道も無く十二分に田舎が満喫で
きる町でした。(田辺の皆さん、紀南の皆さんスイマセン)
ただ、東京には白浜空港から双発プロペラのYS-11で1時間半で行けるという、逆に
非常に便利な町でもありました。(現在は、YS-11も退役し、ジェットが就航してい
ます。東京から1時間です!)
廣崎氏は、その田辺から更に車で1時間もかかる古座川を工房に選んだのです。
サイクリングで訪れた土地に惹かれ、自分の工房を自然に恵まれた山の中に構え
たのです。それはスゴイ山の中でした。音は、自然の音以外聞こえませんし、夜に
なると空には満天の星。都会とは、正に、別世界です。
今とは違いインターネットなど無い時代、この場所での生活は驚きでした。
外界との接触は、ほとんど無いのですから。

廣崎氏は、ハンドメイドフレームで有名なT社で修行?を重ねた後、自身の工房を
開きました。ご自身のオーダーに対する考えを具現化したいとの思いからだと伺い
ました。
氏は、「フレームは、フレームそのもの自体が美しいのはもちろんだが、部品個々
の性能を最大限引き出す役割も担っている。だから、フレームを製作する時には
使用する部品が決まっていることが望ましい」との持論。
オーダーする時には、部品を全部揃えておかないと受けてくれません。ロード
レーサーだからどの部品でも互換性ありますよね?というのは、ダメでした。
部品を揃えようやくオーダーの打合せができるようになりました。

廣崎製作所の1号車は、確かY氏のロードだったと思います。
そして私のロードが、2号車です。

コメント (6)
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