自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

廣崎製作所 クレセント ロードレーサー その4 (ERGOPOWER エルゴパワー)

2011年01月17日 23時00分00秒 | 完成車


ロードレーサーをオーダーするのですが、この自転車で競技に出ることを目的にしないので「楽しく乗ることができる」こと、廣崎氏に腕をふるって頂くので「所有する喜びが持てる」こと、せっかく時間を掛けて作るのですから「飽きがこない」ことを目標におきました。
先進的な奇抜さを求めるのではなく、オーソドックスな中にも「オッ!」と思わせるような自転車にしたかったのです。

揃えたパーツは、カンパニョーロのレコード(92年モデル)。「エルゴパワー」と名付けられたカンパ初のインデックス機構を持った手元シフトのできるパーツセットです。







シマノSTIが先行し、カンパが大きく遅れをとったと言われ、ようやくリリースしたのがこの「エルゴパワー」でした。
シマノと異なるのは、ブレーキワイヤーだけではなくシフトワイヤーもハンドルの沿わすことができ、ハンドル周りをすっきりさせることができることです。(シマノは、シフトワイヤーを外出ししていましたが、後にこの方法に変わりました。)

チェンホイルとフロントディレーラーは前モデルと同じで、ブレーキ本体はデルタの後期モデルがセットでした。
デルタブレーキは、前期モデルと後期モデルの両方を「キヨ ミヤザワ」で使用していたので、このフレームでは使わずにこのセットの直後にリリースされたデュアルピボットのサイドプルを選びました。
このサイドプルは、その後も随分長くカンパの看板ブレーキとして販売されました。



廣崎氏がパーツを揃えることを望まれるのは、パーツとパーツの取り付け位置にこだわるからです。
リムも種類が違えば高さも微妙に異なり、ブレーキ本体との兼ね合いによりシューの位置が変わります。ブレーキであれば、ブロックが取り付け部分の中央にくるようにしたいというのが主張です。そしてそれがオーダーの醍醐味だとのことでした。

余談ですが、メーターも用意していました。
「VETTA C-500」というワイヤレスのものだったのですが、この発信器を「直付けしたい」と廣崎氏に言われました。「内蔵はどうかな?」とも。さすがにそれは「止めて!」とこちらからお願いしました。
メーターは他のパーツに比べると耐久性やモデルの変更が短く、すぐに使えなくなるかもしれません。そのための直付けは、勘弁してもらいました。


役割を終えた VETTA C-500
コードレスのサイクルコンピューターとして、かなり早い時期に販売されました。
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