テンコートレーニングセンター在厩のラヴマイウェイは、今週よりコース入りして乗られています。
◇伊藤マネージャーのコメント 「馬っぷりは良いですが、まだ精神面が若く、馬場に入って集中力を欠くようなところがありますね。もう少し大人になってきてからでないと、このまま無理に調教を課してもなかなか実になってこないのではないでしょうか。よって12日からはもう一度トレッドミルでのトレーニングに戻し、『焦らず成長を待ってあげたい』(調教師)と考えます」
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いやぁ、そんな感じになってますかぁ…。現時点で馬場入りを躊躇うほどの幼さだとすると、『焦らず成長を待つ』期間もそれなりに長くなる可能性がありますし、来年2月頃と設定したデビューと勝ち上がり目標を、もしかしたら修正する必要があるのかもしれません。レースを使い急がない林先生の方針は正しいと思いますが、トレセン入厩が幼さが前面に出るキッカケになったと思うと少し心配です。
とは言え、本馬に兄クレッシェンドラヴを追いかけるような活躍をして欲しい気持ちは変わりません。ジャパンカップに出走しようとする兄同様というのは高いハードルですが、そのための我慢だと思えば、同じ待つ時間であっても少しでも前向きに過ごせますからね(^^ゞ
イクタトレーニングファーム在厩のゴッドシエルは、室内馬場で長めのハッキングにより調整されています。
◇生田場長のコメント 「馬体重434kgで到着し、現在は450kgまで回復。歩様に異常はなく飼葉も最低限の量は食べてくれていますが、まだちょっと本来の元気がなく、どこかシュンとしている様子なんですよね。おそらくは馬が力みっぱなしで馬体やエネルギーを削ってしまい、腹目が巻き上がってしまう感じなのでしょう。まずは心身の回復、リフレッシュに努めていきたいと思います」
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前走のパドックでも腹目が巻き上がった様子はとても目立っていました。本馬の場合は直接的に調教やレースに支障がある話ではないですが、『真面目過ぎる気性』に起因する課題なのは確かなようですし、気持ちのオンオフを覚えて身体ができてくるまでには時間がかかるかもしれません。
頭の痛い話ではありますが、とにかく今はリフレッシュに専念し、しっかり身体を戻した上で次走に向けたスタートをして欲しいと思います。先週、松永先生は「そう大きく休ませるつもりはない」と仰っていましたが、あくまで年内もう一走ぐらいのペースでしょうから、最低でもプラス体重での出走になって欲しいです。
牡牝の違いはありますが、どうやらゴッドシエルもリナーシェ同様に『うまく押し引き』しながらの調整とレース出走が続くことになりそうです(^^;)
【2020/10/30京都4R メイクデビュー京都でのゴッドシエル:公式HPより】
バスラットレオンは11日、栗東トレセンに帰厩しています。
◇矢作調教師のコメント 「速めを入れ始めた後も順調にきており、本数をこなすことができましたのでここからはトレセンで。あくまでも進めて行きながらとなりますが、11月28日阪神11R 京都2歳ステークス(G3・芝2000m)辺りから出走を意識していければと思っています」
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チャンピオンヒルズでのペースアップも順調だったようで、無事に栗東トレセンに入ってくれました。
矢作先生は「あくまでも進めて行きながら」と、まだ慎重な姿勢を崩していませんが、おそらく問題なく京都2歳ステークスに出走することになるのでしょう…と、日々のケアから追い切りなどの調教まで厩舎の皆さんに全てお任せ、応援するだけの私は気楽なものです(^^)
それはさておき、京都2歳Sでのレース内容次第で年末、そして来年に向けた期待値設定に微調整が入りますから、ここは何としても良いレースをして欲しいです。矢作先生も本馬をマイルに使う気はないようですし、となると、ホープフルSや来年のクラシックを見据えることになりますからね。
いずれにしても、脚元その他の無事が大前提になります。多分、大丈夫だと思ってはいますが、引き続き万全のケアとレースに向けた仕上げをお願いしたいと思いますm(_ _)m
宇治田原優駿ステーブル在厩のリナーシェは、おもにトラックで軽いキャンター1800m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇青山調教主任のコメント 「ウォーキングマシンや調教時、馬房内でもイレ込む感じはなく、飼葉も食べてくれているのですが、先週後半から少しペースを上げてみたところ馬体重が415kgに。よって12日からはトラックでしっかりと乗り、坂路はハッキングまでに留めて馬体回復を図りたいと考えます。乗り味は決して悪くない馬だけに、あとはとにかく馬体ですね。うまく押し引きしながらトレーニングを重ねていきたいところです」
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相変わらず馬体維持に苦労する現状ですが、まあ、簡単に成長期がコントロールできるはずがないですからね。調教のペースをあげると馬体が減る、このパターンはしばらく続くと思っていた方が良いでしょう。
ただし、青山さんも「乗り味は決して悪くない、あとはとにかく馬体」と仰っていますし、いつか素質開花のタイミングが来ると思って気長に待つしかありません。これが例えば未勝利終了間際の3歳夏だとそうはいきませんが、リナーシェはまだ2歳の牝馬ですから…。
ちなみにこの感じだと、今年中にあと一戦して年を越すパターンだと思いますので、まずはそこに向けて「うまく押し引き」して頂ければと思いますm(_ _)m
【2020/10/17京都2R 2歳未勝利でのリナーシェ:公式HPより】
イクタトレーニングファーム在厩のマーテルは、おもに走路でハロン17~18秒ペースのキャンター3200mを消化。坂路入りも開始しています。
◇生田場長のコメント 「走路入りの際にカーッと口を突っ張って頭を上げがちですが、そこでうまく抜いてあげると、あとは良い口向き、良い姿勢で走ってくれますね。キャンターに下ろしていく時に馬とケンカさえしなければ、良い方向に導いていけるのではないでしょうか。これまでに坂路での15-15を2本行いました」
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まだ掴み切れないところがあり、なかなか一筋縄ではいかない雰囲気を感じていましたが、出だしを慎重に行うことでリズムに乗れば「良い口向き良い姿勢で走ってくれる」ようなので、あまりペースアップを焦らずに進めていけば、きっとこの馬なりに良い方向に向かってくれる気がします。
とは言え、すでに15-15を2本消化したとのことなので、うまくコトが運べば11月末ごろ入厩、年内デビューがあり得るかもしれません。この状況でデビューを急ぐ必要な全くないものの、年内デビューは一応の目安ですし、行ける状態になれば遠慮する必要はないですからね。
スピリットファーム在厩在厩のグランソヴァールは、おもにダート周回コースでハロン17~20秒ペースのキャンター3000mを消化。11日朝より15-15を開始しています。
◇明智代表のコメント 「1週間から10日に一度は獣医師のチェックを受けており、その後も『問題なし』との見解。11日に半マイルから15-15をやってみたわけですが、動きは悪くなく、特に気になるところもありませんでした。今後は週2回、馬場状態の良い日を見計らって、速めの本数をこなしていければと思います」
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獣医先生に見て頂いて「問題なし」と言われても安心できないのが気持ちの問題で。。とは言え、やれることを精一杯やって頂いているのは伝わりますので、何とか持ち直してくれることを祈るのみです。
結果が出るのは次走、レース本番でのパフォーマンスですから、次はあまり新しいチャレンジをするのではなく、得意のダート1400m戦を探す方がよいかもしれません。例えば12/20中京の三河ステークス(3勝C/ダ1400m)あたりで様子を確認し、来年の方針、作戦を考えるパターンですかねぇ。。
【2020/10/10東京10R 神無月ステークスでのグランソヴァール:公式HPより】