メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

ValentineのThe Most Beautiful Pain

2006-08-19 22:20:31 | メロディック・ハード
オランダのValentainの6年ぶりの5作目。
邦題は『愛憎美劇』。ベタなセンスだ。ない方がよっぽどいい。

4曲目までは、POPでストレートなRockが続き、ただのバンドになり下がってしまったのかと心配したが、その後はしっかりとValentainらしい、ピアノを使ったシンフォニックで流麗でドラマティックな曲が続く。
なので、全体のバランスとしては、1本調子とかマンネリ感がなく、非常に聴きやすく、心躍る内容になっている。
4曲目まではキャッチーでわかりやすいだけなのだ。

Valentineの声は軽くて高音で、すごく美声だ。
まるで天からの祝福を受けているよう。(誉めすぎ)

5曲目の「The Cold and Lonely Lie」は、一転してピアノのスローバラードだ。
このアルバムは、バラードがいいと思う。
シンフォニックなサウンドに、Queen調のコーラスが重なり、それらを覆うようにValentineのやるせない苦悩を込めたボーカルが響き渡る。

8曲目のバラード「Everyday Hero」もいい。
華麗さと流麗さが表現されている。
さりげない変リズムに、洒落たセンスを感じる。
Queenからの影響は大きいが、この曲に使われているQueenの一面は大好きなのでオッケーだ。
関係ないが、Heroつながりで、Rushの「Hero's End」を思い出した。

17曲目の「Exodus Elephantes...I Can't Get Over You」は、ヘヴィーなリフが繰り返される。
Valentineらしくないと思ったが、途中からスローになって、渾身の美しいピアノによるバラードを聴かせてくれる。
Valentineは、余計な装飾は使わなくても、ピアノだけで勝負できるのだ!
むしろ、ピアノだけの方が引き立つ。

バラード作品ばかり書いてしまったが、他の曲もキャッチーで聴きやすい。
作品の粒が揃っている。
Rockっぽいのより、AORっぽい「She(Abandaned Heart)」「How Many Times」「One Heart」がいい。
ボーナストラックの「Can't Take No More」はメタルっぽさがいい。
実はもろQueenの、バック・トゥ・ザ・フューチャーの40秒作品が好きだ。

全部で20曲もある、彼ならではのバラエティ豊かなアルバムだ。


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2 コメント

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ヴァレンタイン (虹象)
2006-08-21 23:46:43
ヴァレンシアと比較されてますよね。



オイラも何枚か持ってます。

初期はクイーンっぽいですよね。
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ヴァレンシアと似てて紛らわしいですね (massh@まー)
2006-08-22 21:52:34
ヴァレンシアは、とにかくフレディの歌い方に似てますからね。



ヴァレンタインはQueenに似てるんですが、そこが好きなんですよ~。

初めて聴いた時、そのセンスの高さにびっくりしました。
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