メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Status Minor の Dialog

2010-03-18 20:11:54 | メロディック・ハード
フィンランドのプログレッシヴ・メタル・バンドのデビュー作。

作風は、もろDream Theaterのフォロワー的だ。
ケヴィン・ムーア的なシンセと展開が、初期のDream Theaterを思い起こさせる。
ただし、それほどはヘヴィーでなく、ピアノにクラシックの影響も感じさせる。
ドラマティックに作ろうとしている姿勢も感じる。

サウンドはなかなかいい。
特に1曲目の“Something More”の出来がいい。
Sami Saarinenのギターソロは、ネオクラを意識したものもあり、変化に富む。
もうちょっとリズムに変化をつけて、さらにメリハリがあればもっといい。

問題なのが、ボーカルのMarkku Kuikkaだ。
ジェームズ・ラブリエにも感じた今イチ感がある。
下手ではないが、パワーが足りない。
高音の突きぬけが今一歩。
さらに、AdagioやPink Cream69のボーカルストであるデビッド・リードマンのようなダミ声が気になる。
ダミ声はいつもじゃなく、踏ん張る時の声だが、私はこれが苦手なのだ。
ソウルフルに歌ったり器用なだけに、惜しい。

リフは、Dream Theaterというか、Liquid Tension Experimentというか。
かなり凝縮されたリフが多いので、もうちょっとゆったりでもいいのでは。
というのは、歌メロのドラマティックさを生かし切れてないと思うからだ。
テクニカルなのはわかる。わかるから、もうちょっと出し惜しみしてバランスを取ってほしい。

タイトルナンバーの7曲目“Dialog”は15分に及ぶ組曲。
ちょっと長いな~、でも後半部分はいいと思う。

そうは言っても、水準は高い。
プログレッシヴなメタルだけじゃなく、6曲目の“Masqurade”のように、ヘヴィーでノリのいい曲もある。
サウンドをもっとクリアにすれば、十分通用するだろう。