メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Journey の Revelation

2008-06-29 21:37:54 | メロディック・ハード
米国のHR/ハード・ポップバンド、Journey3年ぶりの新作。14作目になるのだろうか?
かつては、アメリカン・ハード・プログレというジャンルに分類されていたが、今も変わらぬサウンドを提供してくれる。

今回は、you tubeで発見したというフィリピン人のArnel Pinedaを新ボーカリストとして迎え入れている。
それによって、マンネリだった『Generation』や『Arrival』を超える、素晴らしい作品を作った。

何と言っても、Arnel Pinedaが素晴らしい。
彼の歌声は、Steave Perryそっくりだ。
高らかに歌うところ、声の突き抜け方、低音の安定感、声の抜き方、どれひとつとして違ってない。
油断してると、絶対間違える。
Steve Perryも最後の方は元気がなかったが、Arnelは元気で溌剌としている。
まるで、全盛期の頃のよう。
新しい息吹を注入したという表現は当たっている。

ビッグなバンドは、ボーカリスト交代というと、似てるタイプか全然違うタイプを入れる。
Journeyは前者だ。Steve Augeriもそうだった。
Steve Augeriは、似ているで終わってしまったが、Arnelはそのものだ。
誰が聞いても満足できる。
宿命上、Steve Perryとの比較は避けられないんだから、これで大正解だと思う。
時代を遡ってSteve Perryが歌ったらこんな感じだったろうと、時間を越えてあの時の感動が蘇る現実に、身震いするほど感動する。
これは奇跡だ。

もちろん、Arnelの参加によって、創作意欲が上がったというNeal SchonとJonathan Cainの楽曲の出来の良さを挙げなくてはなるまい。
すべての曲にフックがあり、ヘヴィーな箇所もあり、Neal Schonならではの、穏やかなギターソロと組み合わさって、1段階上の作品となっている。
甘さと厳しさがの調和が絶妙だ。

1曲目の“Never Walk Away”は、これぞJourneyの明るめで弾けるようなPOP調のHR!“Any Way You Wanted”っぽい。

6曲目のバラード“After All These Years”が素晴らしい。
Survivorの“Seach Is Over”にも似た、フックの多いメロディラインの美しい感動的な曲である。

8曲目の“What I Needed”は、“Father Mother”に似て、ヘヴィーでありながら哀愁があって好みだ。

聴けば聴くほど、「似てる」から脱却して、作品の持つ力に引き込まれる。
ジャケットのイメージの不死鳥は、決して大げさではない。
かつてJourneyを好きだった人は、聴くべきだろう。