東京ナイト

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映画「夢売るふたり」

2012-09-18 06:15:50 | 映画
という訳で、久し振りに映画。
「ゆれる」「ディアドクター」の監督、西川美和さんの新作「夢売るふたり」を渋谷の映画館に観に行きました。



お客の入りはいまひとつ。
「ディアドクター」の時ほど話題になっていないからでしょうか。
でも、新鋭の映画監督の中で最も注目されている人だと思うのに、少し残念。

とは言え、映画の出来も少し残念でした。
阿部サダヲと松たか子の夫婦の物語で、彼らが結婚詐欺を働くのですが、その導入から引っかかってしまい、すんなり映画に気持ちが入り込めません。
その後も、細かなところでいちいち「?」と思ってしまい、映画に没入できませんでした。

監督はこの映画のテーマとして「女性を描く」と言っていましたが、女性=結婚願望というあまりにもベタな設定に白けてしまいました。
うーむ・・・。

でもまあ、阿部サダヲと松たか子は上手かったし、もはや「西川組」とも言える香川照之、笑福亭鶴瓶などもちょこっと出ていて良かったし、カメラも良かったし、最初に引っかからなければ、ちゃんと楽しめたはず。
じっさいこの映画も、「良い映画」ではあったと思います。

西川美和監督といえば「ゆれる」だけど、あの映画が素晴らしかったばかりに、新作を観てもいつも比較しちゃうんだよね。
そういった意味で映画自体の評価が多少厳し目かも。
「西川監督ならすごい映画を見せてくれるはず」って思っちゃうからね。
難しいですね。