まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

アワード?

2014-07-27 23:42:48 | 人間文化論
最近テレビとかでよく 「アワード」 っていう言葉を聞くんですよ。

海外ドラマとかの宣伝で 「数々のアワードを受賞した○○」 とか。

「アワード」 ってたぶん 「賞」 という意味の 「award」 のことだと思うんですけど、

これの発音って 「アワード」 じゃなくて 「アウォード」 ですよね。

発音記号では [əwɔ́:d]です (画面で発音記号ってちゃんと見えてます?)。

「ar」 のスペルは 「アー a:」 と読む場合と 「オー ɔ:」 と読む場合があります。

star、start、lark、dark、mark等々は 「アー」 でいいけど、

war、warm、award は 「オー」 です。

warm biz は 「ワームビズ」 ではなくて 「ウォームビズ」 ですよね。

「ワームビズ」 では虫まみれのスーツになってしまいます。

Star Wars が 「スター・ワーズ」 なんていうタイトルだったら絶対に見に行かなかったですよね。

ただ、以前に私よりも年上の研究者の方で war を 「ワー」 と発音する人がいて、

マスコミや学生相手だったらそれ間違ってるでしょとすぐに指摘できるんですが、

リッパな研究者の方だったのでひょっとして英国か米国では 「ワー」 と発音する場合もあるのかなと、

ちょっと不安になって辞書を調べてみたりしたことがありました。

なので今は確信をもって言えるのですが war は 「ウォー」 であり、

したがって award は 「アワード」 ではなく 「アウォード」 なのです。

なんで最近、世間では 「アワード」 が出回っているんでしょう?

前に 「ソウ」「クローズ」 のことを論じたことがありましたが、

どうもこういうのは気になってしかたありません。

まあそもそも英語の原音を日本語のカタカナで完全に表せるわけではないのですが、

とはいえ日本語というのは、外国語をいちいち日本語に訳さずに、

外来語としてカタカナ表記でそのまま取り入れることによって発達してきた言語なんですから、

ある程度、原音に近づけるような表記方法をきちんと確立しておくべきだと思うのです。

外来語誕生初期の頃の 「ケーキ」「ステッキ」 のような失敗をくり返すべきではありません。

「アワード」 は一刻も早くやめていただきたいものだと思います。


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