中日新聞の「くらしの作文」に「神様のごほうび」というタイトルで、71歳の女性が投稿されていました。
新緑の季節になると、思い出すことがある。
当時の私は、がんを患い、抗がん剤の治療中だった。
最初の薬で髪が抜け、味覚も失った。
そして次の薬では、手足に強烈なしびれが来て、歩くことが困難になった。
私はこの症状が怖くて、迷った末、抗がん剤治療をやめることにした。
やめたら、しびれが少しだけ軽くなったような気がして、図書館まで歩いてみることにした。
そして、どうにかこうにか無事にたどり着くことができ、近くにあった小さな公園で一休みすることに。
途中、公設市場内のお店で、おにぎりとお茶を買った。
どのみち、味は分からないのだからと、塩だけのおにぎりにしたのだが、一口そっと食べた途端、塩の味が口いっぱいに広がった!!
次にお茶を飲んでみる。
これも分かった!!
これまで味わったことのないおいしさだった。
治療を辞めたことで味覚が戻ったのだ。
嬉しさで涙があふれ、塩の味がますます濃くなった。
そして、まるで神様からのごほうびのように、生命力あふれる新緑の中で、木漏れ日が私を優しく包み込んでくれた。
まさに夢のようなひとときだった。
今も、生かされていることに感謝している。
以上です。
ひよっとしたら、投稿者さんはガンでなく、『患者よ、がんと闘うな』『成人病の真実』『がん治療総決算』などの本の著作がある近藤誠先生が言われていた「ガンもどき」ではなかったかと思います。
ガンを治療されている多くの方がいらっしゃいます。
投稿者さんのように、辛い治療に耐えていらっしゃいます。
そのような方がこの文章を読まれれば、へたしたら自分も治療をやめようかなと思う方も出てくるのではないかと懸念します。
投稿者さんは、近藤誠先生が言われていた「ガンもどき」ではなかったかなと思いました。
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