中日新聞の今週のことば 和田重良さん(NPO法人・くだかけ代表)が「小国・日本たれ」というタイトルで、岩崎弘明・岩崎書店会長のことばを書かれています。
心の支柱となる精神性はどうあったらよいか?
軍事大国の夢に身を委ねたかったのか?
二十一世紀に向けたアジアや世界の中で、岩崎さんが「日本独自のあり方」を提言したのは、二十二年も前でした。
この間、僕たちは何にしがみついていたのか、反省が必要です。
心の進路が急カーブで変更され、迷い道に入ってしまったかのような現実があります。
「理想」を見失った状況です。
人々の心はどうなったのでしょうか?
僕たちはこれでよいのでしょうか?
とうとう軍事大国の夢を追うようなことになってしまったのでしょうか?
「小国」のメッセージの中に日本独自の文化を大切にすべきだと、私には読めます。
これは重い意味を持っています。
もちろん国粋主義ではありません。
戦争放棄の平和憲法や、人間として「おとな」で「自立」した「小国・日本」という基本の基本を提言したのでした。
目を覚まさなければならない時です。
以上です。
第二次世界大戦の末期(1944年)、「日本人の精神構造」を解明するための会議がニューヨークで開催されました。
この会議には、社会学者のタルコット・パーソンズ、歴史学者のフランク・タンネンバウム、人類学者のマーガレット・ミードといった、当時のアメリカを代表する社会科学者40名以上が集まりました。
彼らは次の点で意見が一致していたといいます。
「日本人は、集団に順応していないと安心感を得られないが、この点で、アメリカの未熟な少年、特に不良少年とよく似ている。」
第二次大戦の末期のアメリカの会議以降でも、アメリカの学者達の意見を覆すような状況になっているでしょうか?
オフコース 愛を止めないで 1981.2.10 HD