野口法蔵さんは、僕の尊敬するお坊さんです。
ホロトロピック・ネットワ-クでお会いしてから、
法蔵さんの書かれた本を何冊か読みました。
七つ森書店から
「他力・自力のしあわせ論」を読みました。
文化人類学者の辻 信一さんとの対談集です。
その中から印象に残った文章を少し長いけれど載せます。
絶望の覚悟を決める
法蔵 原発を止めることは、これから我々が生きていくために必要なことです。
とにかく汚染列島になったのはあきらかなことで、時間の経過からみても、チェルノブイリより多くの放射能が出たと思います。
以前チェルノブイリに通っていた医師で、現在の松本市長である菅谷昭さんもそう言っています。
そうすると、物の流通から考えれば、これからじわじわと日本中で、内部被曝による病気が増えるわけです。
ガンや白血病が増えるだけではありません。
免疫力が落ちるので、病気になりやすい。
それが子々孫々と受け継がれて、弱い日本人ができてくるわけです。
これをどうするかですね。
辻 菅谷さんは五年間ですか。
チェルノブイリで医師として、主に甲状腺ガンのことを見てきました。
彼も言っていますが、放射能というとすぐガンの話になるけれど、ガンは氷山の一角です。
ガン患者の数だけで報告書を作ったりするので、むしろ、事態の深刻さを隠しているのではないでしようか。
しかし多くの医者や医学者は、そういう隠蔽を正当化するために白分たちの権威を使っている。
日本にも原発推進の側に立ち、3・11後も放射能被害を過小評価することばかりやっている人たちがいて、
それが主流ですね。これは犯罪的だと思うんです。
ぼくの友人たちがチームで訳している本があります。
それは、ベラルーシの医師をはじめとしたチームによるチェルノブイリ犠牲者100万人説を
裏付けようという壮大な専門書なのです。
これがちょうど3・11の頃、英訳されて話題になり、
今、日本語に訳されつつあります。
とにかく、25年以上経っても、まだチェルノブイリに関してはわかっていないことだらけです。
我々がマスコミを通じて信じ込まされてきたものは、
「被害はほんの小さなものでしかない」と いうことです。
そういうところに、ぼくらは否応なしに取り込まれてしまった。
そういう場所に、ぼくらは生きているんだという自覚をもって、
ある意味、覚悟を決めるしかないでしょうね。
法蔵 そうですね。絶望の覚悟を決めるしかないですね。
ガンの告知を受けると、絶望の淵に立ちますが、そこからどうやって生きるかです。
精神的にもそうです。もっとウツや統合失調症が増えると私は思っています。
それは3・11の現場だけに限らず、日本国中にということです。
原発のせいで病気が増える。
辻 これはちょっと違う話かもしれませんが、ある集まりで出会ったガン患者の会の女性たちが、みなすごく元気なんですね。
そして、まわりにいる人たちを元気にするようないいエネルギーを発散している感じがしたんです。
「ガンになったことが人生で最良の出来事」というようなことを気取らずに、
サラッと言う。
無理をして頑張っている感じがなく、すごく自然でいい雰囲気だったのです。
もう一つ、北海道浦河町の精神障がい者の互助コミュニテイ「べてるの家」の人たちとの出会
いは、ぼくにとって大きな学びでした。
「べてるの理念」といって、合言葉のような面白いフレ-ズがいろいろあります。
例えば「降りていく生き方」「弱さの情報公開」「弱さを絆に」……。
その一つに「病気で幸せ、治りませんように」があります。
これにはギョッとしますよね。
何かというと、こんな狂った世の中だから、自分が病気になった。
治ったら、またそこに戻っていかなくてはならない。
だったら病気のままでいいよといった感覚なのですね。
つまり、病気は、一つの全体的狂気のマインドセット(心の枠組み)から抜け出してくる絶好の機会です。
社会の世俗的なマインドセットを超えるのが悟りだとすれば、
これも一つの悟りではないだろうか。
そうだとすると、3・11も絶好の機会になりますね。
法蔵 本当に捉え方次第で変わりますね。
どう捉えるかです。
とはいえ、はっきり一人ひとりのからだに現れてくるとなると、ちょっと深刻かもしれません。
免疫力が落ちると、人間のからだに、さまざまな症状として出てきます。
国全体がそうなったら、国力は落ちますね。
その時に何人かでもいいから、人生を変えて、考え方を変えて、元気になっていく。
すると、そういう人たちの影響で、まわりも元気になっていくのです。
菜食のすすめ
辻 では、その法蔵流「元気になる方法」を教えてください。
法蔵 実際には、まず自分の健康を守り、それから自分の知り合いの健康を守っていくしかないですね。
全体に免疫力が落ちるので、全体に免疫力を上げるしか方法はありません。
精神的にストレスをもたない。
神経的に衰弱しない生き方をしなければいけませんが、肉体的には、やはり食生活を変えないといけません。
特に、口からは内部被曝しますから、食べ物を選ぶより、食べ物の嗜好自体を変えていくことが大事だと思います。
私は菜食をすすめたいですね。
もちろん完全に菜食にする必要はありませんが、できるだけ菜食を心がけてほしいと思います。
それに、デトックスという意味でも玄米がいいですね。
玄米と一番相性のよい漬け物、納豆、味噌などの発酵食品、それに海藻。そういう食事にしていくと、
これからの放射能汚染時代の健康は保てると思います。
動物や魚は、最も放射能をからだに取り入れやすいのではないかと思います。
そして排泄することが難しい。
肉や魚を食べなくても栄養が偏ったりすることは決してありません。
私自身、30年やってきて、そう断言できます。
たとえ放射能が含まれている野菜が混じっていたとしても、菜食していけば免疫力は保てると思っています。
これはみなさんにおすすめしたい。
後はときどき絶食して、からだの神経機能を回復させることです。
その場合、肉体的なことと、精神的なことの両方をきちんとすること。
これが健康に生きていく一つの方法だと思っています。
辻 菜食主義、いわゆるベジタリアンについてはいろいろな議論がありますね。
法蔵 主義として動物を食べないのでもいいですし、私の場合、二万人というたくさんの人が死んだから、
その供養のためにも肉は食べないという考え方をしています。
3・11の後、岩手県の大槌町に行くと、みな魚を食べないのです。
なぜかというと、魚が人を食べていたからです。
地元で捕れた魚から、人の髪の毛が出てきた。
それが噂になって、みな地元の魚を食べないのです。
もう一つには放射能のことがあって、食べません。
理由はどうであれ、菜食をすることになったので、みなさんの健康にはよいことだから、よかったなと思いました。
仏教の「加持祈祷」の「加持」ですが、本来の意味は「いいこと」が他の人に移ることです。
いいことをして生きていく。
見本となるように生きていくことが大切です。
辻 最近、みながよく言う「元気をもらう」ですね。
法蔵 ええ。加持はその見本のようなものですね。きれいな身を他の人に移すこと。
本来なら、仏像などに現れた徳や美しさを、お坊さんが媒体となって、
お参りしている人に移すことです。だから、高僧のような徳の高い人が加持をする。
これはお坊さんに限らず、一般の人にも言えることで、とてもきれいな身の人が集団の中に入れば、
そこからきれいさがまわりに移っていく。
みながだんだんきれいになっていく。
だから、いい粒つぶが少しあれば、全体がよくなっていく。
では一人ひとりに何かできるかというと、それは各自が自分の身をきれいにすることです。
そうすれば、まわりがきれいになりますね。そのために、私はまず菜食をして、お腹からきれいに
することだと思います。
ブッタは、宿便と座禅で悟りをえたそうです。
続きは、是非読んでみて下さい。
先日、ホロトロピックで天外伺朗さんの
ネイテイブアメリカンの聖なるパイプの会がありました。
そのときに天外さんが話されたことで
不登校のお子さんのお母さんに
「おめでとう 始めて人間らしくなりましたね。
心配することはないですよ。今の学校なら行かなくても
どうってことはないですよ。」と
まさにぺてるの理念の話ですね。
僕が、奥駆け修行し10回近く断食している意味が分かりました。
出来るだけ肉は食べないようにしていますが、
この本を読んで、これからは玄米の3分つきに戻そうと思いました。
今でも野菜や果物は沢山食べます。
この年になって時々、肌の艶の良いことを皆さんに褒められます。
これも食事のせいなのかなあ・・・・・・
そして保江先生の愛魂の稽古では、周りに心の綺麗な人がいることで
楽しい稽古でわくわくしています。
ありがとうございました。
串田さんの地震予報の続報は、1/28以降ありません。
くるぞ-君、麒麟研究所さん松原 照さんの地震予知は変化はありません。
今日は、大雪になりそうです。
朝5時には、うっすらと雪が積もっていました。
大倉山梅林の雪景色を見に行こうと思っています。
雪が積もった梅の花を想像するだけでわくわくしてきます。
帰りに三溪園もと・・・・・・・?