おじさん山伏です

修験道の修行から見た心の散歩です。
アイヌのアシリ・レラさんからの命名です。
「キムン・マタギ」になりました。

冬の駒込の六義園 その2

2014-02-01 | 公園シリ-ズ

 

一昨日の続きです。

冬の駒込の六義園です。今日は蓬莱島がある池を回ります。

昨日は、滝見の茶屋まででした。

   

 

六義園の風景は、池の周りを巡る「海の景」と

木立の間を行く「山の景」があります。

「山の景」を歩いて見ました。

尋芳経(はなとうこみち) 桜の多い小道です。

  

  

吟花亭跡 桜の木々がおおく吉野山の櫻に例えられます。

  

  

  

  

  

  

山陰橋(さんいんきょう) 

蛛道(ささにのみち)

わがせこが

来べきよひなりささがにの

蜘蛛のふるまいかねてしるしも  衣通姫 古今

蜘蛛(ささがに)の糸のように細いということから

この道の名として用いられました。和歌を詠んだ衣通姫(そとおりひめ)は、

日本書記の中で、「美しさがその衣を通して輝く女性」として描かれています。

また、紀州和歌の浦の玉津島神社に祀られる

玉津姫になぞえられ、和歌の三神の一人とされます。

蜘蛛の糸が細くとも長く切れないことから、

和歌の道が永遠に続くことへの願いも込められています。

  

いよいよ神代峠です。頂上からです。

   

  

  

  

頂上で休んでいたら頭上を2羽のカラスが池に向かって急降下。

カラスが沢山 でも凄いですね。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

今度は、春ですね。

冬の六義園でした。

安田 登さんの「和のウオ-キング」のなかで

六義園の楽しみかたが書かれています。

その中で、「かたおなみ」です。

 

場所は紀州の和歌の浦。「かたをなみ」と呼ばれる海岸があり、そこにはたくさ

 

んの鶴がいる。潮が満ちてくる。と、浜辺の干潟がなくなり、干潟を追われた鶴た

 

ちは、足場の悪い葦辺を目指して飛んでいく。そのときに彼らは天で鳴く。

 

 そんな風景です。

 

 鍵をもった散策者は東京の駒込にいながら、幻想の和歌の浦(和歌山県)にワー

 

プするのです。

 

 この歌は、山部赤人が聖武天皇の行幸に随行したときの歌で、聖武天皇の目にし

 

た景色を赤人が歌にしたものです。私たちの目もそのときの天皇の目となり、時代

 

と場所を超えて、奈良時代の天皇の目で、この歌の景色を幻視するのです。

 

 天皇の目にしたことを赤人が幻視し、さらにその風景を私たちが幻視する。私た

 

ちの目は万葉時代の赤人の目となり、さらに赤人の目を通じた天皇の目となる。な

 

んとも複雑な話ですが、この複雑さを楽しむのが、まずは第一歩。

 

 そして「片男波」の石柱のある場所から六義園の周囲の風景を見渡すと、確かに

 

浜辺もあるし、やや遠いところに葦辺もある。そのような景色になっている。むろ

 

ん、それはミニチュアであり、石や樹を組み合わせて造られた人工物です。ほんも

 

のの和歌の浦ではない。が、この歌の幻視と相侯ったとき、それは自然以上の自

 

然、すなわち「第二の自然」としてそこに現出します。

 

 人によっては、この和歌を含む長歌や、もうひとつの短歌、あるいはこの歌を本

 

歌にしたさ圭ざまな歌も思い出すでしょう。それができれば重層シンボルの第二の

 

鍵も手にしていることになります。 ’

 

 さらに、ここから眺める六義園の景色が、昔の絵にある「かたおなみ」海岸付近

 

の和歌の浦を模しているということにも気づき、この「かたをなみ」という語が

 

「片男波」、すなわち高い、大きな波という語も同時に表わし、さらにはその片男波

 

からできた和の意匠(デザイン)である「片男波」をも知っていれば、より楽しい

 

し、さらに『和歌浦物語』に描かれる片男波海岸の物語」知っていると、さらに楽

 

しくなります。これが第三、第四、第五の鍵です。

 

ありがとうございました。

 

 串田さんの地震予報の続報が1月28日付けで出ました。公開は、1月31日。

発生時期は、また、また、また、延びました。

3月5日か3月11日になりました。2月末までの発生はありません。

くるぞ-君・麒麟研究所では、房総半島沖のスロ-スリップの可能性を予想しています。

スロ-スリップでは、地震の揺れは心配ありません。

その他の予知には、目立ったものはありません。

 

 

 

 

コメント
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