皿加工の先端にバーリングタップ加工をする。皿バーリング加工の紹介です。
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「精密板金について」「精密板金加工とは」など、精密板金加工全般について丸井工業の事例などを含めて紹介致します。
皿加工・バーリング加工・タップ加工の3つを組合わせた特殊な加工方法です。図面上の指示は「落とし込みバーリング」とか「バーリング加工後上部皿取りのこと」など色々ありますが皿加工の先端にバーリングタップを作ることを意味しています。板厚の薄い鉄板・アルミ板・ステンレス板などで作ったカバーやパネルを皿ネジで止めたい場合いこの加工が必要になります。例えばM3の皿ネジを使う場合、1mmの板に規程の皿加工を行うと皿ネジの底の部分(ネジが無い部分)が板から飛び出して止める側にぶつかりネジが締められなくなってしまいます。そこであらかじ飛び出した皿ネジをかわす為にシャーシ側に皿を加工してその先にバーリングタップを加工することでネジが止まる様になると言う仕組みです。
▲ 皿バーリング加工をしたシャーシの裏側です
▲ 皿加工していない通常のバーリングタップです
▲ これが皿バーリング 皿加工の先にバーリングタップ加工がしてあります
▲ 皿ネジが深く沈み込むので板厚が薄いパネルもきっちり止める事ができます
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「バーリング」という加工について紹介します。
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バーリング加工とは金属板(鉄板・アルミ板・ステンレス板)に筒状の小穴を作る加工です。金属板に小穴をあけてその穴の内部にピンを押しこみ筒状に金属板を絞り出します。バーリングの大きさ(直径)や絞り出せる高さは金属板の厚みや材質によって異なりそれに見合った加工機の能力や専用の金型が必要になります。
▲ M3タップ用のバーリング加工です 1mmの板厚 1.4mmの下穴をあけてあります
▲ バーリングが出来上がりました この後バーリング内部にM3の雌ネジを加工して完了です
▲ 写真が古いですが バーリングを側面から見た写真です
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自社で加工した精密板金部品を使って組立・配線も行います。
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精密板金部品は組立ることにより箱、BOX、シャーシ、ケースなどになります。丸井工業は部品単体はもとより組立・配線を行い完成品の状態で納めることもしています。組立てに必要な多くの部品は、自社のネットワークを十分に活用し切削部品(機械加工)・バネ・極薄板・購入品も含め当社の品質管理の基に受入を行い次工程に引き渡されます。複雑な組立・配線については作業前に顧客要求(品質)を十分に考慮し工程を計画します。作業者は計画された工程表に従って作業を行っています。
▲ 個々の板金部品を使って組立たシャーシ
▲ 組立・配線作業
▲ 組立・配線作業
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精密板金加工の「展開」という作業について簡単に説明したいと思います。
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皆さんも一度は紙や段ボールで箱を作った経験があると思います。正方形の箱(サイコロ)を作りたい場合は正方形を6個十字になる様に並べて描き、それを切り取って折り曲げて行けば箱になります。精密板金加工の場合は紙やダンボールと違い金属の板を使うので工作の様に簡単ではありませんがイメージとしては同じ様なことをします。まずは作りたい物(立体)を加工できる範囲で部分ごとに平面にします。この作業を「展開する」と言い、それによって書かれた図を展開図と言います。これが精密板金で物を作って行く基本となる作業です。それぞれ会社の設備や技術力&ノウハウにより展開の方法は異なります。。
▲ これはCADで立体的に書いたパネルの絵です
▲ 上のパネルを展開した図です 点線部分は折り曲げ線 外の実線を切り取って曲げれば完成
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精密板金加工で使うCAD/CAMについて紹介します。
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精密板金加工の設備にはCAD/CAMというPCがあります。CAD/CAMは設計や製図で使われているCADとは少し使い方が違います。CAD機能を使って加工に必要な展開図を作ります。出来たCADデータを使いCAMで加工機用(NCT加工機やレーザー加工機)のプログラムに作り変えます。精密板金業界にCAD/CAMが導入されるまで展開図とプログラムは全て手作業でした。その為に加工機用のプログラムの作成には多くの時間を必要としました。丸井工業のCAD/CAMオペレーターは自社の保有金型や加工技術を熟知し最適な加工プログラムの作成を目指します。同業他社では加工機のオペレーターがCAD/CAMのオペレーターを兼任していることが多いと聞きます。丸井工業は高い顧客要求品質を満たす為に展開図の設計、CAD/CAMのオペレーター、加工機のオペレーターとそれぞれ専任者を置いて作業を行っており日々情報を交換しながら技術力を高めています。
▲ 社内には教育訓練(スキルUP)により数名の者がCAD/CAMを操作できるスキルを有しています
▲ CADを使って作った展開図
▲ CAMによって加工機用にプログラムを作成します(これはNCT加工機用)
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