精密板金加工と機械加工(切削加工)についてです。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)公式ブログです。
「精密板金について」「精密板金加工とは」など、精密板金加工全般について丸井工業の事例などを含めて紹介致します。
薄い金属板(鉄板・アルミ板・ステンレス板・真鍮板・銅板など)を材料として物を作る精密板金加工、そして金属の塊を削って物を作るのが機械加工です。イメージとしては精密板金加工が「折り紙」で機械加工が「彫刻」といった感じです。精密板金加工と機械加工がお互いの持つメリットを上手に活用して協力しながら物作りをしています。単純な箱の場合は金属の塊を削るより精密板金加工の方が早くて費用も安くすみます。しかし部分的に精密板金加工の設備では要求された精度が出せないような高度な精度が要求される場合は機械加工の設備を使って追加工をします。下の写真は板金で作ったパネルの裏面に溝を作る加工を機械加工によって行った加工です。
▲ 精密板金加工で作ったパネルの裏面です 裏面の外周に溝を掘る加工です
▲ 上の写真の一部を拡大しました 綺麗に精度良く溝が加工されています
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精密板金の丸井工業
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ウエルドスタット(溶接スタット)加工 の紹介です。
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ビス(ねじ)やナット(スペーサー)を板金材料(鉄板・ステンレス板など)に直接溶接する加工をウエルドスタットと言います。ケースや装置内部にビスやナットが溶接されているので組立作業がとても楽になります。また、表側にねじの頭などが出ないことからデザインを損ねること無くフロントパネルの裏側に基板を固定することも出来ます。丸井工業が使用しているウエルドスタット加工機はネジの供給から溶接までを全て行なう自動機です。一般的には溶接する位置やネジの種類を現場でオペレーターが加工機に直接入力します。丸井工業では入力ミスや作業効率を考えて事前にCADオペレーターによって作られた確認済みのプログラムをサーバーからダウンロードして加工を行っています。
▲ ウエルドスタットを溶接するる自動機です そのつど5種類のスタットをホルダーに装備できます
▲ 中央部の銅で出来た部分はコレットといいスタットを挟み板金に溶接します 右側が供給装置
▲ 供給装置がスタットをコレットに向かって搬送しているところです
▲ スタットが板金に溶接した瞬間です この様にスパッタと呼ばれる塵が飛びます
▲ 板金に数種類のスタットが溶接されています スタットが立ってる面はパネルの裏側になります
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NCT加工機の金型はこんな構造をしています。
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NCT加工機は板金材料(鉄板・アルミ板・ステンレス板など)を抜く・絞る・切り起こす(曲げ)などの加工を行います。NCT加工機は48種類の金型を装着することができます。いろいろな形の金型を組み合わせることにより大きなものから小さな物まで専用の抜き型を作ること無く加工ができます。NCTの金型は上部を押し下げると金型ホルダー内部から加工に合わせた刃物が飛び出して下型に入り込み打ち抜き加工を行います。写真は四角の穴をあける為の金型ですが、板金を少しずつずらして打ち抜けば大きな四角穴や長方形の穴も加工が出来ます。
▲ NCT加工機のターレットです この円盤状のホルダーに金型を装着します
▲ ターレットから抜き出したNCTの標準的な金型の外観です 撮影の為に装着時とは逆を向いています
▲ 金型のホルダーを外すと中に金型(刃物)が入っています
▲ 加工機が金型を押し下げると右側のホルダーが板金を押さえて同時に中から刃物が飛び出す仕組みです
▲ 金型はこの様に金型ホルダーから下型に向かって飛び出して板金に穴をあけます
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2016年 元旦 明けましておめでとうございます。
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いつも精密板金の丸井工業ブログを読んで頂いてありがとうございます。お陰様でこのブログも今年で8年目を迎えます。昨年も多くの方に読んで頂きとても励みになりました。これからもできるだけ精密板金加工について事例を含めて分かりやすく説明すると共に、丸井工業の取り組みなども合わせて紹介して行きたいと思っていますので、今年もどうぞよろしくお願い致します。
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