タッピングマシンに取り付けるの錐(きり)についてです。
おはようございます、丸井工業(株) 専務の井手野です。
錐(きり)とは金属・木材・皮革などを含め物に穴をあけたり削ったりする工具の事です。
先日、大工さんの仕事を見ながらお話する機会があったのですが、木材の切断はノコギリでギコギコするのでは無く電動カッターでスパっ!と、ネジ締めや穴あけも電気ドリルを片手にビュンビュン作業が進んで行きます。一番身近な錐といったら木工で使う木の丸い棒の先に尖った刃物が付いた奴を両手のひらで挟み前後に動かして穴をあける奴ですが、聞いてみると今はあまり使われないそうです。木の表面を整える鉋(かんな)やノコギリも昔の様に刃先を研いで使うより手間賃を考えると今は使い捨ての良い物があるとか、大工さんの世界も日進月歩、道具を効率良く使いスピーディーな仕事が勝負だそうです。
さて、タッピングマシン(タッパー)に付ける錐ですが、これは穴をあけたり削ったりする錐とは違い金属などにネジを加工する為の錐です。タップハンドルと言う道具に錐を取り付ければ人の手でもネジを加工する事が出来ますが、とても時間が掛るのと錐が細いので折ってしまったり効率が悪い事から追加工など機械が使えない場合のみ使用しています。
タッピングマシンでは錐が届かない、奥行きが深い位置にネジ加工をしなければならない場合があります。従来はタップハンドルなどを使った手加工でしたが、丸井工業ではNCT加工機を使い抜きや絞りと同時に深い位置にあるネジ加工もスピーディーに正確に加工を行うが出来ます。
▲ タップのきり 奥がM4タップ 手前がM2.6タップ 用です
▲ M4タップの先を拡大してみました
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タップ(雌ネジ)を作る加工機タッピングマシン「タッパー」についてです。
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タッパーと言うと食品を保存する容器を思い浮かべる方もいるかと思いますが、この業界ではネジを加工する機械の事を「タッパー」と呼んでいます。
作るネジのサイズに合わせてネジの錐(きり)を先端に取付け、高速で回転しながらネジを加工します。機械に沿って付いている茶色の管は当社で考案したタップの錐に切削油を自動で供給する為の仕組みです。
タッパーはネジのサイズ(ネジの錐)に合わせてギアーを交換する必要があります。丸井工業ではギアー交換時間の短縮や交換の忘れ防止対策として通常良く使うサイズに関してはM3用とかM2用と言った具合に専用のタッパーを用意しています。
▲写真のタッパーはM2専用 この並びに数台のタッパーが各サイズごとに用意されています
▲銀色の丸い円柱状の部分はチャッキングと言ってここにタップの錐を固定します
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NCT加工機で使う金型についてです。
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NCT加工機の金型は円柱形状で筒の中に金型(刃物)が仕込まれています。上型の上部を押し下げると筒の中から刃物が飛び出し下型との間に挟まれた板金材料に穴があきます。
丸井工業は約500本近くの金型を保有しているのでいつも直ぐに金型を使える様に管理された状態になっています。丸井工業のホームーページ内のNCT保有金型一覧で金型の種類がご覧いただけると共に金型リストをPDFでダウンロードもできます。
▲ 左側が上型・右側が下型です 写真は丸穴をあける金型・ニブリングをすれば長丸穴も加工
▲ その他の金型も同様な形で整理整頓、整備されいつも直ぐに使える状態で保管されています
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スロッティング金型を使用したつなぎ目の無い切断加工の紹介です。
おはようございます。丸井工業(株)専務の井手野です。
NCT加工機は装着した58種類(58本)の金型を組み合わせて要求した通りの穴あけや切断(カット)を行います。NCT加工機を使う場合、通常の加工であれば専用の金型を作らずに他の金型を流用するニブリング加工を行います。保有している金型の種類が多ければ多い程、金型費を掛けずに加工できる幅も広がるので精密板金加工の依頼先を探す場合、ひとつの目安として保有している金型の種類(本数)を確認してみるのも良いと思います。
ニブリングとは材料を少しずつずらして打ち抜く加工方法です。例えば、50mm×50mmの四角い穴をあける場合にはピッタリのサイズが無くても小さめの金型を使い材料を少しずつずらして打ち抜く事により50mm×50mmの四角い穴をあける事が出来ます。この便利なニブリング加工ですが、製品となる板金の切り口にニブリング跡と呼ばれる金型による継ぎ目の跡が残ってしまいます。この継ぎ目を無くした加工を可能にしたのがスロッテイング金型です。
▲ 通常のニブリング加工による切断面です 金型をずらして打った後が表面に残ります
▲ 切り口にも金型をずらして打ち抜いた跡が出っ張りとして残ってしまいます
▲ スロッティング金型を使用すればニブリング加工をしているのにニブリング跡は残りません
▲ 切り口にもニブリングによるつなぎ目は無く綺麗な状態です
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