【優しさ】
知的障害者を兄にもつ小学1年生の子(弟)の話です。
入学式の日、その子(弟)の席のとなりに、小児麻痺で左腕が不自由な子が座りました。
最初の体育のときでした。
手が不自由な小児麻痺の子は、着替えるのに30分もかかってしまいました。
時間がかかっても、先生は、何も言わずこの子を放っておくことにしました。
でも、二度目の体育の時間には、この子も他の子といっしょにきちんと並んで待っていました。
どうしてだろうと思った先生は、次の体育の前の休み時間に、そっと陰から見ていました。
すると、隣の子(弟)が、一生懸命に手の不自由な子が着替えるのを手伝ってあげていたのです。
そして、その子が着替え終わると、二人で校庭に元気よく駆け出していったのです。
先生は、やはり何も言わずに見守ることにしました。
七夕の日のことです。
ちょうど授業参観日でした。
先生は子どもたちに願い事を書かせてそれを教室の笹に下げておきました。
お母さんたちが集まったところで、先生は、一枚一枚短冊を読んできました。
一年生ですから、
「あのおもちゃかってちょうだい」
「おこずかいちょうだい」
というようなことが書いてありました。
その中に一枚だけ、こう書かれていました。
「かみさま
ぼくのとなりの子の
うでをなおしてあげてください」
あの弟が書いたのものでした。
先生は、この一途な祈りを読むともう我慢できなくなってあの体育の時間のことを、お母さんたちに話しました。
小児麻痺の子のお母さんは
子どもがどんなに教室で不自由しているのだろう
迷惑をかけているのだろう
申し訳ないことをしてしまったと
教室に入れずに
廊下からじっと様子を見ていました。
が、
先生の話を聞いたとき
突然、廊下から飛び込んできました。
教室に入るなり、ぺったりを床に座り
この弟の首にしがみついて絶叫しました。
「坊や、ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう。ありがとう、ありがとう、ありがとう。・・・・」
その声がいつまでも教室に響き渡ったそうです。
(続気くばりのすすめ 鈴木健二)
◆◆方針合宿1日目
今日は第50期(創業91年目)の方針を決める合宿を小松の会議室で行いました。
全社の外部環境分析、内部環境分析を全員参加で行い、経営環境を理解していきます。
それから、私が作成した来期の方針をプレゼンして決議したあと、新居浜店の経営環境分析を行って来期店長方針のプレゼンを聞きました。
来期からは方針も進化し、現場の方針は具体的にPDCAが回せるものに改善されています。
(これは先日ベンチマークさせていただいた福山のインデップさんのやり方を真似たものです。)
来期新居浜店は、店長が徳永さんに変わります。
さすが徳永店長、的確な方針になっていました。
来期は様々なものがガラリと変わります。
よりよい方向に変化させるのです。
人間は基本的には変化を嫌う生き物です。
しかし…これだけ社会が大きく変化する兆しをみせるなか、今必要なことは変わることです。
それでも否定的な価値観が強い人は、変化を嫌います。
私がマルブンに帰ってきてから21年が経ちますが、この21年は変化の連続でした。
進化論を説いたダーウィンは「生き物は強いから生き残るのではない、環境の変化に対応できたものだけが生き残るのである」という言葉があります。
会社も同じです。
経営は、変化対応業ですからね。
恐れず、よりよい方向に変化しますよ。