気ままに

大船での気ままな生活日誌

皇室のみやび展(第4期)三の丸尚蔵館 

2024-06-05 21:08:22 | Weblog

こんばんわ。

東御苑の三の丸尚蔵館は昨年11月にニューアルオープンしたが、その記念展として”皇室のみやび─受け継ぐ美”を4期に渡り、開催している。そして、最終期となる4期展(三の丸尚蔵館の名品)がこの5月21日から開催されている。ぼくは1,2,3期展とも見ているが、4期展も初日に出掛け、全制覇した(笑)。各期、見どころ満載だが、とくに1期と4期は三の丸尚蔵館ご自慢の名品が展示された。1期、4期共に展示された国宝・動植綵絵(30幅中4幅、若冲)と国宝・春日権現験記絵(巻一、高階隆兼)、これに国宝・唐獅子図屏風(狩野永徳)が加わるという豪華なものである。さらに重文・萬国絵図屏風も珍しい名品である。

リニューアル以前の宮内庁所属の三の丸尚蔵館は撮影禁止だったが、東博と同じ独立行政法人になったためか、撮影が自由になった。喜ばしいことだ。是非、今後も続けてほしい。

ということで、主要な作品はカメラに収めることが出来、それらをもとに記録しておこうと思う。順不同だがおおむね見た順である。

国宝 若冲・動植綵絵 全部で30幅あるが、1期展で前後期併せ8幅、4期展で4幅、合計12幅見たことになる。もちろん、懐かしの若冲展(東京都美)では30幅全部、2回、見ている。若冲の動植物への眼差しは、「山川草木悉皆成仏」(生きとし生けるもの全てに仏が宿っていること)思想が感じられる。

老松孔雀図 

諸魚図 

蓮池遊漁図

芙蓉双鶏図 

酒井抱一 花鳥12ヶ月図(内4図)江戸琳派の酒井抱一の名品。

二月 菜の花に雲雀図

三月 桜に雉図

十月 柿に小禽図

十一月 芦に白鷺図

国宝 《春日権現験記絵》巻一 高階隆兼 鎌倉時代 延慶2年(1309)頃 1期(後期)では、ぼくの好きな巻十九の”雪の御笠山と春日奥山”を見ることが出来た。

国宝 《唐獅子図屏風》 狩野永徳 桃山時代(16世紀)

右隻は狩野永徳(1543~90)桃山時代(16世紀)

左隻はのちに、狩野常信(江戸時代、17世紀)が制作。一双として伝わる。明治21(1888)年に毛利元徳より献上。

双鶏置物(戸島ほか、大正時代、漆塗、蒔絵)

閑庭啼鶴 九重ノ庭之図 刺繍屏風(高島屋呉服店制作)昭和3年 昭和3年大礼奉祝のため京都市長より献上。

刺繍での制作。とても華やかに見える。

重文・萬国絵図屏風 江戸時代17世紀 紙本着色(オランダの銅版画の技法を学んだ日本人が描いた)

右隻(8人の王侯騎馬図とポルトガル地図、28の都市図)

左隻(世界地図と諸国の人物図)

カエリウスの壁掛け世界地図に基づいていて、制作当初は世界一正確な地図だったようだ。

屏風の構成図。

三の丸尚蔵館。江戸時代と現代の建物に挟まれる。

明日、東御苑の花菖蒲見物がてら、また、三の丸尚蔵館にも寄る予定である。シニアは無料なので助かる(笑)。

カルガモ日誌(1)

二日前、駅へ向かう途中、川でカルガモ母子を見つけた。雛が7羽もいた。今日も帰り道、見つけ、写真を撮ったので、今年のカルガモ日誌を始めたいと思う。カラスと蛇に気を付けて!

一羽も減らないで!

では、おやすみなさい。

いい夢を。

今朝の日の出前の細い月。明日が新月(朔日)。すぐ雲隠れ、幸運だった。

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2 コメント

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感嘆❢ (アナザン・スター)
2024-06-05 21:26:46
素晴らしい!
絢爛豪華ですねぇ。

質問が・・・
こういう画材、筆の流れもあるかと思うのですが。
何処から描くのでしょうか?
水彩画?
色が流れませんの?
描き直しはできないと思うの。
素人の素朴な疑問です。

おやすみなさいませ。
返信する
アナザン・スターさま (marbo)
2024-06-05 22:15:56
楽しんでいただいたようで嬉しく思います。

ご質問ですが、ぼくは絵は見るだけで、描きませんので、筆の流れ等はまったく知りません。今回の絵画はほとんど岩絵の具を使う日本画です。通常、日本画はまず小下絵を描いて、さらに本画と同じ大きさの下図を描いて、ようやく本画に入る手順を踏んでおり、”描き直し”は普通にしています。なお、ここには水彩画はありません。

おやすみなさい。
返信する

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