こんばんわ。
もうおわってしまったが、横浜高島屋で高野光正コレクション展:発見された日本の風景が開催されていた。案内を見ても知らない画家ばかりだったが、”発見された日本の風景”というテーマに惹かれて覗いてみた。なお横浜高島屋65周年記念展でもある。
このポスターに書かれているように、一個人(高野光正氏)が半生をかけて海外から探し出し、日本に里帰りさせた珠玉のコレクション/100年以上も前に旅立った地、横浜に令和の今、再び集結。
それらは、明治時代の日本の風景を描いた訪日外国人画家の作品、そして、当時は売れっ子だったかもしれないが、現在は忘れ去られている日本人画家による風景画が併せて115点。ぼくら現代人は初めて見るものばかりなのである。撮影禁止だが、ちらし等の写真を載せて簡単に記録しておきたい。
次のような章立てになっている。
序章 明治洋画史を眺める
第1章 明治の日本を行く
第2章 人々の暮らしを見る
第3章 花に満たされる
会場に入ると、高野光正氏が最初に、ニューヨークのオークションで買い求めた記念碑的作品が現れる。
鹿子木孟郎 上野不忍池
鹿子木孟郎(かのこぎ たけしろう)って?いきなり知らない画家。岡山市出身の洋画家で肖像画を得意とした。元関西美術院長、フランスのレジオン・ドヌール勲章も受章(Wiki)、とある。
知らない画家ばかりではなく、吉田博、小林清親、五姓田芳柳(2世)などの作品も少数ながらある。明治の洋画家に大きな影響を与えたチャールズ・ワーグマンは知っているが、本展に多数の作品が展示されている笠木治郎吉、渡辺豊洲、五百城文哉の作品は初めて見る。ここでは、彼らの作品を中心に記録しておこうと思う。画題は各章のテーマのように、日本各地の風景、人々の暮らし、花など。
まず、笠木治郎吉。横浜で土産物の水彩画を描いてい画家だが、本コレクションの公開で一躍、脚光を浴びた。油彩と見間違う濃厚な彩色、緻密な描き込み、映画の一場面のようなドラマティックな表現がすごい。
笠木治郎吉 提灯屋の店先
笠木治郎吉 漁網を編む男性
笠木治郎吉 農家の少女たち
渡辺豊洲の作品も多い。横浜の外国商館で輸出用の絵画を制作していたという渡辺豊洲は、海外の美術雑誌や泰西名画集をもとに西洋絵画を幅広く研究していたようだ。見なれた日本の風景を、洋画として見事に表現しているとのこと。
渡辺豊洲 山岳渓流図
渡辺豊洲 東海道の平塚宿
五百城文哉(いおきぶんさい)は水戸藩士の家に生まれ、高橋由一に洋画を学んだ後、晩年を日光で送った、洋画黎明期に活動した画家。
五百城文哉 日光東照宮陽明門
チャールズ・ワーグマン 見物する人々
チャールズ・エドウィン・フリップ 戎座
大下藤次郎 竹林の白百合
はじめて知った鹿子木孟郎、笠木治郎吉、五百城文哉、渡辺豊洲、大下藤次郎らの画家を憶えておこう。きっと、どこかで再会できるだろう。
説明不十分なところは下の動画で補ってください。
高野光正コレクションを美術の専門家が解説!
では、おやすみなさい。
いい夢を。
ご主人さま、今日はお休みでした。5の0。明日はやりますよ、43-43!(デコピン)
西洋画家?う~ん、記憶を遡っていけば・・・
石井十次が、旭川児童院を造ろうと懸命になっての頃には、児島虎次郎や、大原孫三郎がいます。
竹久夢二は、有名だと云いますが、好みではありませんの。
そこは感性の違いでしょうか?
物を・人を視る目の確かさがないと、素通りしてしまうのでしょうか。
有難うございます。
当時の家や芝居小屋の様子が分かり、興味深いですね。
それにしても、驚くばかりに、知らない画家が多い。
関美は京都では有名ですが、此処に挙げられた名は存じ上げませんでした(^^)
児島虎次郎や大原孫三郎が岡山出身であることはぼくも知ってますが、鹿子木孟郎が岡山出身とは。第一、画家の名前も知りませんでした。以後、お見知りおきを(笑)。夢二も岡山でしたっけ。ぼくは好きですよ、あの独特の女性像が(笑)。それに七つの顔をもつ男で、万能の芸術家でした。
よい一日を。
ほんとに初めて知る画家ばかりでしたね。でも、専門家も再評価しているようで、いい絵が多いですね。
明治初めの絵画とうたっていますが、絵画にちょんまげ姿もあり、おっしゃるように江戸末期も含む時代のようですね。
楽しんでいただきありがとうございました。
今、「お~い お茶」の下に目が行きました・・・。「今日はお休みでした。5の0。明日はやりますよ、43-43!(デコピン)」を読んで笑ってしまいました。
今日のゲームもやっと終わりましたね
>訪日外国人画家の作品、そして・・・、現在は忘れ去られている日本人画家による風景画が併せて115点。
いやはや、これは見ごたえありますね。
動画から入りました。
高野光正氏の道楽は?、きっと至福の時間に身を委ねられたことでしょうね。
>鹿子木孟郎 上野不忍池
森と池の光景に目を凝らすと見える手漕ぎの船が何ともいいです。
かのこぎ たけしろう、レジオン・ドヌール勲章受章、66歳没とは素敵な人生ですね。
>笠木治郎吉 提灯屋の店先
あれ、これ水彩なんですか!
>笠木治郎吉 漁網を編む男性
確か動画にもありましたね。
編む男性の両脚の点々は網の目なんですね!
>笠木治郎吉 農家の少女たち
作業着なんでしょうが粋ですね。
>渡辺豊洲 山岳渓流図
「日本の風景を、洋画として見事に表現しているとのこと」なるほどですね。
>渡辺豊洲 東海道の平塚宿
何ともいいです!!!
>五百城文哉 日光東照宮陽明門
今日まで見て来た絵画とどこかが違いますね。
>チャールズ・ワーグマン 見物する人々
明らかに趣きが西洋人の香りを感じます。
>チャールズ・エドウィン・フリップ 戎座
現在だったら写真を撮りまくったことでしょう(笑)
>大下藤次郎 竹林の白百合
うんうん、洋画でしょうね。
とても珍しい「発見された日本の風景」を有難うございました。
無名の画家たちの水彩画、楽しんでいただけたようでうれしく思います。それぞれの感想コメント、楽しく拝読しました。ありがとうございます。