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気ままに

大船での気ままな生活日誌

政子のつわぶき 政子のつぶやき

2021-11-02 10:21:04 | Weblog

おはようございます。

つわぶき探索シリーズ第4弾(笑)。フラセン、東御苑、稲村ケ崎につづき、今日は大町の安養院へ。大紫つつじ以来、半年ぶりかな。

通り沿いの大紫つつじの生垣の根元につわぶきが顔を出している。ほかより少し遅い、”見頃開始”といったところ。

そして山門前。つつじの根元と案内板の下にも。

大紫つつじが満開の頃はこんなふう↓ 今年の4月26日、最高の見頃だった。

大つつじの根元に咲くつわぶき。

今日はくるい咲きのつつじが数輪だけ。

案内板周辺のつわぶき。

では、境内へ。以前はもっと繁茂していたのに少なくなった。

蘇鉄のつわぶき

鎌倉市天然記念物の槙の木とつわぶき。

本堂裏に政子の供養塔がある。この脇道を通って。

つつじの頃は本堂のガラス窓も華やかに。

ここに政子の供養塔がある。安養院は政子の法名。このお寺は政子が夫の頼朝の冥福を祈るため建てられた。はじめ長谷笹目ヶ谷にあったお寺は移築され、現在ここにある。政子が開基なのである。

これが政子の墓。つわぶきの向こう右。寿福寺にも息子の実朝の墓と並んである。

政子のつわぶき

そのとき、突然、政子のつぶやきが聞こえてきた。

久し振りのお客さんなのでおしゃべりしたくなったわ。わたしね、頼朝夫人になったけど、苦労の多い人生だったのよ。夫は浮気者で、わたしが頼家(二代将軍)を身籠っているとき、伊豆の流人時代のおつきだった亀の前を鎌倉に呼び戻して囲っていたのよ。私は烈火のごとく怒り、やっつけてやったけどね。それに懲りず、その後、何度も浮気して。

さらに、子供のことでも悲しいことばかりだわ。長女の大姫は”人質”になって我が家にいた木曽義仲の嫡男、義高に心を寄せ、婚約までしていたのに、夫、頼朝は義仲との関係がわるくなると、義高を殺害してしまったの。それ以来、大姫は今でいうノイローゼになり20才の若さでこの世を去ってしまったわ。

大船の常楽寺の裏山に義高のお墓があり、その近くに大姫のお墓もありますよ。今はあの世で仲良く暮らしていると思いますよ、とぼくは相槌をうった。

政子さまのつぶやきはさらに続いた。二代将軍・頼家が修善寺に幽閉され、殺害されたこと、三代将軍の実朝も八幡さまの大銀杏の下で甥の公暁に殺されたことなど、涙ながらに話された。

しばらく、泣きじゃくったあと、急に笑顔になり、聞くところによると、来年の大河ドラマの主人公はわたしの弟の北条義時だそうね、うれしいわ。ところで、義時は、小栗 旬だそうだけど、わたしの役は誰がやるの?

ぼくも知らなかったので、その場で早速ググってみた。”鎌倉殿の13人/キャスト”と入れてみた。政子役は小池栄子だった。スマホの写真を見せてあげると、ちょっと気が強そうだけど、いい女ね、とまんざらではなさそうだった。頼朝は大泉洋、亀の前は江口のりこらしいですよと言うと顔をしかめた。よけいなことを言ってしまったかな。

政子のつわぶきは政子のつぶやきを聞きながらにやにやしているようだった。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

コメント (2)
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