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気ままに

大船での気ままな生活日誌

箱根湯本の流儀で紅葉狩り

2012-12-03 21:34:51 | Weblog

今日の紅葉狩りは箱根湯本の流儀で。はあ?

まずは温泉街のお蕎麦屋さん、”はつ花”で昼酒。
はつ花紅葉が色づいて。


まずはお酒を。肝心のお蕎麦を撮るのを忘れてしもうた。


窓の外は早川。川向うは老舗旅館河鹿荘。10年ほど前、亡き母と泊まった宿。


食後は、近くの平賀敬美術館へ。ただの館とは違います。明治の元老が滞在した館。国の登録有形文化財だ。




平賀敬はいつか紹介したので、詳しくは述べない。ぼく好みの絵を描く(汗)。こんなふうな。





邸宅美術館なので、廊下や蔵にも展示されている。




そして、元首相ら入ったという、歴史的お風呂。もちろん、源泉かけ流し温泉。ひとりで、のんびり。極楽ごくらく。いい湯だな。


湯上りにいっぱい。冷酒?ちがいます。これは温泉冷水です!おいしかった。


身体が温まり、早川沿いを歩く。なかなかいい紅葉じゃん。








箱根蕎麦をいただき、温泉に入り、地元の画家の絵をみて、温泉街の紅葉見物。
これが、箱根湯本の流儀で紅葉狩りです。どうだ参ったか。



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美術にぶるっ!MOMAT60周年記念

2012-12-03 10:07:50 | Weblog

ぼくは本当に運が良かったと思う。だって、東京国立近代美術館(MOMAT)の60周年記念”美術にぶるっ!”展に出掛けた日(12月1日)が、ちょうどMOMATの60歳の誕生日だったのだ。そして、その日は還暦御祝義相場で、入場料は無料。おまけに、入場してすぐに、学芸員さんによる、ギャラリートークにまで出くわしたのだ。そして、その幸運は翌日にまで続いた。なんと、NHKの日曜美術館で、この展覧会が取り上げられ、ゲストとしてその学芸員さんも出演していたのだ。まるで、ぼくが中心に世の中が動いているのではないかと、まるで中華思想のように(爆)、有頂天になってしまった。だから、この記事も早く書かかねば、申し訳ないと、ニューヨーク美術館巡りに先行させることにしたのだ。

展示室1「ハイライト」にMOMATのベストコレクション7点が展示されている。そのうち、6点が重要文化財というから、その質の高さは折り紙つきだ。日曜美術館でも取り上げられた川合玉堂の屏風”行く春”。番組では写真家の鈴木心さんがこれに目をつけ、溪流の舟水車の男に焦点を合せて撮っていた。ぼくも同じことをしていたので笑ってしまった。心さんは、彫刻のところでもぼくと同じものを撮っていた。

玉堂 ”行く春”。

その一部


萬鉄五郎 ”裸体美人”。新婚の奥さんをモデルにしたこの作品も人気があり、はじめてみたとき、その力強さにびっくりしたとフアンから感想が寄せらていた。ぼくはこの作品を茅ヶ崎美術館ではじめて観ている(鉄五郎は茅ヶ崎にゆかりがあるのだ)。鼻の穴が大きくて真っ黒なのが気になった(爆)。でも、だんだん好きになっている。


横山大観の墨画の絵巻、”生々流転”のフアンの方が(定年後、国宝巡りを趣味としている人)、いずれ国宝になるのではと激賞していた。40メートルの絵巻で現在は後半の20メートルが展示されている。最終盤の混沌の世界はよかった。


さて、学芸員さんは、展示室2”はじめの一歩”のところで話しをされた。ここには1952年、当館がはじめて購入した23作品のいくつかが展示されています、当時、選考された方のポリシーを感じてほしい、と。当時、すでに名が通っている官展の画家ばかりでなく、在野の、しかし今後、評価されるであろう画家あるいは海外に在住していた画家など巾広く、網を拡げたという。松本俊介もそのひとり。”建物”は遺作だそうだ。千住明さんの”ぶるっ!”は、この作品で、音のない世界に生きていた画家の作品だが、確かに音が流れているという。そのイメージを作曲され、ご自身でピアノ演奏されたが、まさにその絵から密かに流れてくる音楽に間違いなかった。


土田麦僊も、関西の”反官展派”で、西洋美術と日本美術の融合を目指した画家だ。彼の作品、”舞妓”も初回に購入された。同じ部屋に麦僊の、二曲一双屏風”湯女”が飾られているが、これは初回購入ではなく、場所がなくて、ここに展示しただけだそうだ(笑)。これは、ぼくの”ぶるっ”のひとつなので、写真を載せておくことにする。
(舞妓)

(湯女)


そのあとの展示室も、名作いっぱい、夢いっぱい。あとは、マイセレクションでいきますよ。

前田寛治

佐伯祐三

萬鉄五郎

新海竹太郎 ゆあみ


途中で、自然と、皇居方面の景色がながめられるコーナーに誘導される。ここで、小休止。


そして、また。
古賀春江 この作品は葉山ではじめてみた。

三岸好太郎

木村荘八 濹東綺譚


日本画室。壁の色も濃紺色に変えたという。オルセーみたい。

松園さん

清方さん

魁夷

もうひとつ、魁夷で〆


時間がなくなって後半はみられなかった。もう一度行きたい、素晴らしい展覧会でした。

”美術にぶるっ!展”にぶるっ!だった。 

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