23日に千秋楽となった大相撲九州場所で、「巨人、大鵬、卵焼き」と子供達の憧れの的だ
った昭和の大横綱・大鵬の優勝回数32に並ぶ記録を作った横綱・白鵬が持てはやされてい
ます。
確かに、不慣れな異国に来て、当時の小さな身体で辛苦を乗り越え、現在があるのは賞賛
に値することに異論はありませんが、私が見聞きしてきた大鵬と比べて決定的に違うのは、
横綱の持つべき品格と厳格さに欠ける行為が目に付くことです。
もともと、相撲道は、神道に基づき、男性が神前にその力を捧げる神事が始まりとあります。
そのために、1番強いとされる横綱には品格や厳格さが求められているのです。
そのことを知ってか知らずか白鵬には相手が土俵下に落ち、完全に勝負がついているのに
更に「だめ押し」をするシーンを時折見かけます。
その意味で、優勝回数32回に間違いはありませんが、残念ながら、その価値は半減してい
るといっても過言ではないと思ってしまいます。
専門家の評を聞いていると、40回の優勝も夢でないとか、次の場所からは、強くて品格と厳
格さの見える横綱であってほしいものです。