ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその26-パプリック・イメージ・リミテット

2012年03月15日 | パンク&ニューウエイヴ
音楽の破壊と再構築

1976年それは起こった。
既成のロック概念を打ち破る音楽が登場したのだ。
パンクロック。
その先陣をきったのはジョニーロットン率いる「セックスピストルズ」だった。
当時学生だった私はリアルタイムでこのパンクロックの洗礼を受けた。
絞り上げるような声でシャウトするジョニーロットンに憧れ、私は「セックスピストルズ」のコピーバンドを組み、ヴォーカルを担当した。
その後英国を中心にロックの新機軸が次々現れ、ポピュラー音楽を含めた音楽界はめまぐるしく変化してゆく。
今回紹介するのはこのジョンーロットンが「セックスピストルズ」脱退後結成したバンド「パブリック・イメージ・リミテッド(通称PIL以下PILと言う)」だ。
彼らのファーストアルバムも衝撃的だった。
アルバムの前半で彼らは既成の音楽概念を徹底的に破壊した。
そしてアルバムの後半では新しい音楽の形を再構築したのだ。
デビュー作にして名盤である。
彼らはその後「メタルボックス」「フラワーオブロマンス」と次々に傑作アルバムを発表する。
しかしそれ以降中心となるメンバーが次々脱退し事実上PILは終焉してしまう。
「フラワーオブロマンス」以降のアルバムはあまり出来が良いといえない。
ファーストアルバム、メタルボックス、フラワーオブロマンスこの3作が彼らの最高傑作である。
特にメタルボックスはあの時代のロックにとどまらずポピュラー音楽全体のあるべき姿への回答であると思う。
このような時代をリアルタイムで経験できたことの私はとても幸運だった。
この経験が後に私の音楽作りに大いに影響したことは言うまでもない。

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