Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

大人の事情

2011-02-09 11:14:06 | 日記
世の中そんなにうまい話ばかりは転がってはいない。

たまたまそれを手に入れられる人も居る訳だが

それが幸せとは言い切れない場合もある。


がっかりした時には、身体に「嫌な熱」が篭るが

それを「良い熱」に切り替えて発散することが大事。


(A to Z企画 Q編)
Quincy Jonesの『Body Heat』(1974)

1. Body Heat
2. Soul Saga (Song Of The Buffalo Soldier)
3. Everything Must Change
4. Boogie Joe, The Grinder
5. Reprise: Everything Must Change
6. One Track Mind
7. Just A Man
8. Along Came Betty
9. If I Ever Lose This Heaven


それまでのジャズ・フィールドから足を踏み出し

ソウル、ファンクの世界へと歩を進め

クインシー流のブラック・ミュージックを完成させた1974年作品。


妖艶な夜の雰囲気漂うオープニングナンバー「Body Heat」

本作の鍵を握るLeon Wareがアルバム冒頭から

文句の付けようの無い存在感を見せつけてくれる。


各パートがうねりを見せながら絡み合い作り出されるグルーヴ感。

極上のファンクチューン「Boogie Joe, the Grinder」


再び控えめに主張するLeon Wareの歌声を

効果的にゆるやかな波の上に乗せた「One Track Mind」


三たび登場のLeonWareのみならず

Al Jarreau、Minnie Ripertonと

非常に贅沢な歌声を堪能出来る「If I Ever Lose This Heaven」

数々のカヴァー曲をその後世に送り出すこととなる名曲だが

緊張と緩和が絶妙にブレンドされた、このサウンドからは

最上級の「良い熱」を感じ取ることが出来る。



「大人の事情」という目に見えない何かが

うまい話には潜んでいることが多い。

そんな事情とは関係のないところで

僕はしっかりと手を貸し「良い熱」を彼らに与えたいものである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 余生 | トップ | 潔さ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事